2026年度掲載 seeds-009-0023 - 【関東】 アンモニアの固定化を利用した高安全性吸着材料
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研究の成熟度

  1. TRL1

    基本原理・
    現象の確認

    基礎研究

  2. TRL2

    原理・現象の
    定式化

    基礎研究

  3. TRL3

    実験による
    概念実証

    応用研究

  4. TRL4

    実験室での
    技術検証

    応用研究

  5. TRL5

    使用環境に
    応じた技術検証

    実証

  6. TRL6

    実環境での
    技術検証

    実証

  7. TRL7以上

    実環境での
    技術検証

※TRL(TRL(Technology Readiness Level):特定技術の成熟度を表す指標で、異なったタイプの技術の成熟度を比較することができる定量尺度

VISIONビジョン

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VISION

ビジョン

真にアンモニアを活用した社会の実現を目指して

アンモニアの可能性と社会実装に向けた課題

アンモニアは、燃焼時にCO₂を排出しないカーボンフリー燃料であり、水素キャリアとしても注目される、カーボンニュートラル社会の実現に向けた重要な物質です。一方、その合成には多くのエネルギーを要し、貯蔵・輸送には液化や加圧が必要となるため、エネルギー効率や漏洩時の安全性が課題となっています。私たちは、独自のアンモニア吸着材料の開発を通じて、これらの課題を克服し、より安全でエネルギー効率の高いアンモニアの貯蔵・利用技術の実現を目指します。

USE CASE

最終用途例

開発材料が切り拓く、新しいアンモニア合成プロセス・貯蔵・輸送技術

USE CASE 01吸着分離型アンモニア合成プロセス

APPLICATION

APPLICATION

反応平衡の制御による省エネルギー化

アンモニアを吸着材で反応系から除去し、生成反応を促進。未反応ガスの分離・循環やアンモニアの液化に伴うエネルギー消費を削減し、固体状態での貯蔵・運搬による安全性向上を目指します。

STRENGTHS

強み

安価な原料から3段階で合成できる実用志向の材料

STRENGTHS 01

高温環境でも維持される優れた吸着性能

安価な原料から3段階で合成できる本材料は、アンモニアを高選択的かつ高速に吸着し、高温環境でも優れた吸着性能を維持します。さらに、外部刺激によって吸着したアンモニアを必要なタイミングで放出でき、効率的な貯蔵・利用プロセスへの応用が期待されます。

TECHNOLOGY

テクノロジー

化学吸着を基盤とする新しいアンモニア吸着材料

TECHNOLOGY 01

アンモニアを選択的に捕捉し、漏洩リスクを低減

非細孔性の有機結晶を基盤とする、新しいアンモニア吸着材料を開発しました。一般的な多孔性材料とは異なり、結晶内に細孔を持たないため、窒素、酸素、二酸化炭素、アルゴンといった空気中のガスや水素をほとんど吸着しない一方で、アンモニアを選択的かつ強く捕捉できることが特長です。この特性を活かし、アンモニアの漏洩リスクを低減する、安全性の高い貯蔵技術への展開が期待されます。

PRESENTATION

共同研究仮説

省エネルギー型アンモニア合成と高安全性固体貯蔵・運搬技術の実証に向けた共同研究

PRESENTATION 01

吸着分離型アンモニア合成装置への実装・実証

実装に向けた材料・プロセスの最適化

開発したアンモニア吸着材料を吸着分離型アンモニア合成装置に実装し、合成効率やエネルギー消費の改善効果を検証する共同研究を希望します。装置開発企業との連携を通じて、実用化に向けた材料・プロセスの最適化を目指します。

PRESENTATION 02

高安全性アンモニア固体貯蔵・運搬技術の開発

実環境における貯蔵・運搬性能の実証と最適化

開発材料にアンモニアを吸着させ、固体状態で貯蔵・運搬する技術の実証に向けた共同研究を希望します。企業との連携により、実環境でのアンモニア保持性能、漏洩リスク、取り扱いやすさを評価し、安全性と実用性を兼ね備えた貯蔵・運搬技術の確立を目指します。

RESEARCHER

研究者

小野公輔東京科学大学 理学院 准教授
経歴

2009年 東京大学大学院 博士(工学)
2010年 カリフォルニア大学サンタバーバラ校 海外特別研究員
2010年 東京工業大学 特任助教
2015年 東京理科大学 助教
2019年 東京工業大学 准教授
2024年 現職

研究者からのメッセージ

アンモニアの可能性を引き出し、持続可能な未来へ

アンモニアは、刺激臭や毒性から危険な物質というイメージを持たれがちですが、肥料の原料として人類の食料生産を支えてきた、社会に欠かせない分子でもあります。近年では、水素キャリアとしての役割に加え、燃焼時にCO₂を排出しないカーボンフリー燃料としても注目されています。一方、その合成には多大なエネルギーを必要とするなど、普及に向けた課題も残されています。私たちは、アンモニアの持つ可能性を最大限に引き出すため、効率的な合成と安全な貯蔵・運搬を実現する新しい吸着材料の開発に取り組んでいます。この技術を通じて、アンモニアを真に活用できる社会を築き、カーボンニュートラル社会の実現に貢献したいと考えています。