2021年度公募 seeds-1666 - 【中国・四国】 持続可能な環境保全に貢献する新規アンチエイジング化粧品素材の開発
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VISION

ビジョン

CO2を効率よく固定できる海藻からエビデンスに基づいた新たなアンチエイジング作用を持つ国産機能性素材を創出することでカーボンニュートラルな製品開発に貢献する

我が国の豊富な資源である「海水」を利用して、100 %国産の機能性素材を開発する

薬用として使用されている素材のほとんどは中国からの輸入に頼り、国内での生産はハトムギ、センキュウやアロエはおこなわれているが確保できる土地、環境や気候条件もあり全体でみると約12%にとどまっている。一方で我が国は四方を海で囲まれ豊富な海洋資源に恵まれている。そこでこの利点を生かし、海水で栽培することができる海藻から有用な素材を創出することで100 %国産の機能性素材を開発する。また本開発で用いる海藻は増殖が早く、新たに増加した炭素化合物の炭素はCO2由来であることが確かめられており、海藻の利用価値を創出してその栽培を拡大することでカーボンニュートラルな社会の実現に貢献したい。

新規素材の作用機構を分子レベルで解明することで作用の「見える化」をおこなう

市場には多種多様なアンチエイジング関連製品が販売されているが、その中にはどのように作用して老化を抑制しているのかはっきりしていないものも含まれている。そこで、素材がどのように私たちの体に作用しているのかを明確にすることで、どうして効果が出るのかの仕組みを理解することができ、さらに効果の裏付けをすることで、その素材を使用する際の安心を提供したい。

USE CASE

最終用途例

アンチエイジング作用を持つ化粧品や健康食品の新規素材として利用

USE CASE 01大気中のCO2を変換してアンチエイジング素材へ

APPLICATION

APPLICATION

100 % 国産のアンチエイジング作用を持つ機能性素材

無色透明、香りもほとんどないため様々なタイプの化粧品に配合が可能。また食経験のある海藻なのでサプリメントとしての応用も検討中。素材の安全性については本開発で詳細な試験を行なっていきます。

USE CASE 02新規素材の創出方法を他の素材に応用

APPLICATION

APPLICATION

海藻から成分の抽出、変換を安全に簡単におこなう

危険な有機溶剤や薬品を使用せず、安全で環境に優しい方法で素材を変換する技術を開発。この方法は他の素材にも応用できる見込み

STRENGTHS

強み

CO2削減に貢献する国産原料から産生可能なエビデンスに基づいた新たな機能性素材を創出

STRENGTHS 01

ヒトの培養老化細胞を使用することで生き物を犠牲にせず、素材の持つアンチエイジング作用について分子レベルで解明できる。

ヒトの培養老化細胞を使用して、これまで培ってきた基礎研究の成果を利用することで、素材の持つアンチエイジング作用を短期間で判定することができる。それをもとにより詳細な素材の作用機構を解明を行える。

STRENGTHS 02

CO2を効率よく固定できる海藻から抽出される成分について、体に有害な物質を使用せず、簡単な変換方法を用いることで新たな素材の創出と生理作用を見出す。

原料である海藻の安定な国内生産が可能。また危険な有機溶剤や薬品を使用せず、安全で環境に優しい方法で素材を変換する技術を開発。素材を変換することでこれまで生理活性がなかった素材についても新たな利用の可能性が見出せる。

TECHNOLOGY

テクノロジー

サイエンスに基づいたアンチエイジング作用の解明方法と安全な素材変換技術

TECHNOLOGY 01

老化基準と独自に開発した老化判定システムを組み合わせて、素材のヒト培養老化細胞のアンチエイジング作用を分子レベルで「見える化」する

生き物や動物に苦痛を与える試験ではなく、本開発ではヒトの老化細胞を模倣した培養ヒト老化細胞を用いて、膨大なデータベースを解析することで見出した独自の老化基準と一般的な老化基準を組み合わせた老化判定を導入

TECHNOLOGY 02

安全な素材変換方法

ヒトへの使用を想定した体に有害な物質を使用しない簡単な素材の変換法

PRESENTATION

共同研究仮説

カーボンニュートラルなアンチエイジング商品の開発を共に創出しませんか

共同研究仮説01

持続可能な社会と健康に貢献する

企業の方の協力を得ることで、環境・健康問題の解決に貢献し、研究成果を元にした商品開発を実現したいと考えています。

EVENT MOVIE

イベント動画

RESEARCHER

研究者

難波 卓司 高知大学 教育研究部総合科学系複合領域科学部門
経歴

2005年 3月 岡山大学薬学部総合薬学卒業 (薬剤師免許習得)

2007年 3月 熊本大学大学院薬学教育部修士課程修了

2010年 3月 熊本大学大学院薬学教育部博士課程修了(博士(薬学))

2010年4月~2011年9月

熊本大学薬学部 博士研究員 (学術振興会博士研究員PD)

2011年10月~2013年12月

ハーバード大学医学部博士研究員 (ハーバード大学皮膚科学研究所MGH)

(学術振興会博士研究員PD, 海外学術振興会特別研究員)

2014年1月~2017年2月

高知大学教育研究部総合科学系複合領域科学部門 特任助教

2017年3月~現在

高知大学教育研究部総合科学系複合領域科学部門 准教授

 

[ホームページ等]

研究室 https://namba-t-lab.com/

研究業績 https://researchmap.jp/namba_t

研究者からのメッセージ

自然と共に健康に長生きできる社会の実現に貢献したい

地球とヒトが健康で長生きできる社会の実現を目標に、CO2削減と全身のアンチエイジングを目指して、細胞の中から老化を改善するメディカルコスメティックスの開発、機能性食品や医薬品の開発を行いたい