カーボンニュートラル社会構築に向けてメタンガスの燃料利用を促進
地球温暖化の原因となる温室効果ガスのうち、二酸化炭素に次いで多いメタンの排出量は全体の16パーセントを占めます。その中でも、自動車や船舶用に用いられる天然ガスエンジンからは多量の未燃焼メタンが排出されます。また、バイオマス、有機性廃棄物等の発酵によって発生する、バイオガス(メタン)を再生可能エネルギーとして積極利用する試みが注目されています。ただし、これら技術におけるメタン有効利用率は100%というわけではなく、数%程度の大気放散が起きています。メタンの大気放散を抑制するための燃焼除去技術が必要不可欠であり、本研究では革新的なメタン燃焼触媒を開発します。