2022年度公募 seeds-2353 - 【近畿】 バイオスチレンから広がるバイオ芳香族セルファクトリー
  • インフラ(資源・エネルギー)
  • 食品・農業
  • 素材
  • 化粧品
  • 新素材
  • 農林水産
  • 生産・加工
  • 再生可能エネルギー
  • 化学
  • #触媒
  • #金属
  • #環境問題
VISIONビジョン

このシーズに
問い合わせる

VISION

ビジョン

様々な芳香族化合物のバイオベース化を可能とするシャーシ微生物群を実用化企業へと引き渡す

微生物に糖を目的別に使い分けさせる

微生物を用いたモノづくりでは、原料のバイオマスを微生物が自身の増殖に利用してしまうことが問題となっています。目的のモノが作られずに微生物自身が増えてしまうだけ、ということがよくあります。しかし微生物が増えないように代謝を改変してしまうと、微生物は元気がなくなりモノを作らなくなります。この増殖とモノづくりの間のジレンマがこれまでの大きな問題でした。本研究では、糖を使い分けることで微生物の増殖とモノづくりをそれぞれ独立してコントロールする技術(PMPE: Parallel Metabolic Pathway Engineering)を新たに開発し、このジレンマの解決に取り組んでいます。

USE CASE

最終用途例

バイオ芳香族シャーシ株

USE CASE 01スチレンを高生産する微生物

APPLICATION

APPLICATION

バイオスチレンを世界最高レベルの生産量でつくることができます

シャーシ技術、PMPE技術によりバイオマスを無駄なく高収率でスチレンに変換できます。

STRENGTHS

強み

上流を抑えるシャーシ株技術で目的化合物を制覇

STRENGTHS 01

上流の重要な前駆体を抑えて代謝を自由にコントロールします

良い炭素源は目的化合物に、そうでもない炭素源は微生物増殖に無駄なく使えます。

TECHNOLOGY

テクノロジー

合理的酵素特殊進化

TECHNOLOGY 01

モノづくりに適した酵素を作り出します

微生物でのモノづくりは、言い換えれば微生物内での酵素反応の組み合わせです。しかし、必ずしも目的の基質(=原料)に対して望みの反応を行なってくれる酵素が自然界に存在するとは限りません。私たちのチームでは、計算科学とスクリーニングを合わせた独自の酵素改変技術を用いることで、目的化合物に適した酵素を創製することが可能です。

PRESENTATION

共同研究仮説

ゼロから始めるバイオ生産

共同研究仮説01

未経験だからこそバイオ生産が広がります

SDGsに対応できるバイオ生産

ビルディングブロックから高付加価値化合物まで、様々な化合物のバイオ生産を可能とします。技術は様々ありますが、実際に「作れる」ことを体験して、バイオベース化を広げていくことができます。

EVENT MOVIE

イベント動画

RESEARCHER

研究者

田中 勉 神戸大学大学院工学研究科応用化学専攻
(准教授)

経歴

2006 東京大学大学院 工学系研究科化学生命工学専攻

博士後期課程 修了 博士(工学)
2006 神戸大学 自然科学研究科 分子物質科学専攻 助手
2007 神戸大学 自然科学系先端融合研究環重点研究部 助教(改組)
2011 神戸大学 大学院工学研究科 応用化学専攻 准教授

研究者からのメッセージ

作れないものをたくさんつくれる夢の技術を開発しています