若手研究者産学連携
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ビジョン
最終用途例
APPLICATION
非常・災害時のエネルギー源としての利用、中山間地域におけるスマートグリッドの確立、途上国におけるエネルギー源としての利用
強み
従来の技術では、例えば海水を装置内に導入することで材料の腐食や、水分解で副次的に発生する塩素ガスの配管へのダメージが問題となる。一方、本技術では、水槽内に材料を設置しないこと、塩素ガスが発生しないことから、直接海水を利用することができる。
テクノロジー
私たちの研究チームは、これまでに純水へレーザーを照射するよりも海水の場合により多くの水素を製造できることを発見しました。これは私たちが利用しているフェムト秒レーザー(10兆分の1秒のみレーザー照射)特有の現象です。エネルギーを時間的に圧縮することにより、ピーク強度が増強されるため、レーザーは場との相互作用で自ら空間的に狭まってきます(自己収束と呼びます)。海水は塩分(金属イオン)が存在するため、レーザーの影響を受けやすく、純水よりも自己収束の度合いが強まり、結果として水分解反応を促進します。
共同研究仮説
スケールアップ、システム化、コストダウンの観点から共同研究を希望しています。スケールアップでは、レーザー増設等ではなく、ユニークな物理現象を利用したアイデアで新しい概念の創出に挑戦しています。
研究者
2019年9月 静岡大学創造科学技術大学院 修了 博士(工学)
2020年2月 名古屋大学大学院総合エネルギー工学専攻 助教
本技術シーズに関連する論文は以下をご参照ください。
DOI: 10.1039/D2RA01337A