2022年度公募 seeds-2609 - 【中国・四国】 簡便かつ低コストで合成可能な有機薄膜太陽電池材料の開発
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VISION

ビジョン

安価に合成可能かつ高効率を実現する新材料の開発により、次世代太陽電池の普及を目指す

有機薄膜太陽電池の普及拡大に向けて

カーボンニュートラルを実現するためには、再生可能エネルギーの普及拡大が不可欠です。しかしながら、昨今の太陽光発電は災害による事故の多発や条例の制定などにより、普及が進まない要因となっています。そのため、立地制約のない次世代太陽電池の実用化が望まれています。本研究が実用化されれば、次世代の太陽光発電として、再生可能エネルギーの普及拡大に寄与することが期待できます。

USE CASE

最終用途例

印刷塗布による量産が可能な超薄型、伸縮可能な太陽電池

USE CASE 01設置場所を選ばない太陽電池、室内光でも安定な電源として

APPLICATION

APPLICATION

建材一体型太陽電池やIoT 促進に向けた屋内用小型電源

軽量かつ柔軟であるため、家屋などの壁面に設置した建材一体型の太陽電池として期待できます。また、室内光などの低照度下でも安定に発電が可能であるため、IoT センサー用の小型電源として期待できます。

STRENGTHS

強み

低コスト合成かつ高い変換効率の両立と新たなビルディングユニットとしての価値

STRENGTHS 01

太陽電池材料だけでなく様々な機能性高分子への展開も可能

本研究は、従来の太陽電池材料よりも比較的単純な構造を有しており、安い原料からより少ない反応工程で合成できるため、合成コストを低減できます。また、高分子材料を構成する主骨格は未知の骨格であるため、有機ELやトランジスタ、熱電変換材料などのビルディングユニットとしても高い付加価値を有しています。

TECHNOLOGY

テクノロジー

高効率太陽電池に向けた未知の高分子半導体を合成する技術

TECHNOLOGY 01

新規ビルディングユニットの構築と高分子半導体の開発

高効率な有機薄膜太陽電池を実現するためには、太陽光を吸収し、生成したキャリアを効率よく輸送できる高分子半導体を開発する必要があります。我々は、数種の新たなビルディングユニットを構築し、多種多様な半導体高分子材料の合成に成功しています。また、これらの高分子材料は太陽電池材料として高いポテンシャルを有していることも見出しています。これらの成果により、高分子研究奨励賞を受賞しています。

PRESENTATION

共同研究仮説

次世代太陽電池の普及に向けたフレキシブル有機太陽電池モジュールの開発

共同研究仮説01

印刷塗布技術を用いた有機太陽電池モジュールの作製

印刷塗布、リソグラフ、封止技術を有する企業との共同研究を想定

本研究では、新規太陽電池材料の開発と実験室レベルでの太陽電池作製をおこなっています。我々が開発した材料を用い、皆様が有する印刷塗布やリソグラフ、封止の技術によって高効率なフレキシブル太陽電池モジュール作製をおこなっていきます。

EVENT MOVIE

イベント動画

RESEARCHER

研究者

森 裕樹 岡山大学 異分野基礎科学研究所 
超伝導・機能材料研究コア 
新機能材料合成研究分野(助教)

経歴

■経歴
2013年3月 広島大学大学院工学研究科 応用化学専攻 博士(工学)

2013年4月 岡山大学大学院自然科学研究科 地球生命物質科学専攻 助教(特別契約)
2015年9月 岡山大学大学院自然科学研究科 地球生命物質科学専攻 助教
2016年4月 岡山大学異分野基礎科学研究所 助教

■研究室ホームページ:http://chem.okayama-u.ac.jp/~funcchem/top/ 

■Researchmap:https://researchmap.jp/20723414h-mo

研究者からのメッセージ

カーボンニュートラルに貢献できる次世代太陽電池の社会実装を目指します
これまで高効率な有機薄膜太陽電池を実現するための材料開発をおこなってきました。この技術を社会実装していくためには、実用化に向けた製造技術を用いて研究を展開していく必要があります。ご興味を持っていただける企業様とご一緒できますと幸いです。