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ビジョン
大気汚染問題を背景に、世界中で自動車排気ガスに関する規制が強まっており、その浄化は課題の1つです。現在、浄化に使用される粉末触媒は高機能であるものの、希少な貴金属を利用し、また、熱劣化や被毒劣化の影響を受けやすく、寿命が短くなる傾向にあります。本研究テーマでは、貴金属の省資源性、熱安定性、被毒耐性、及び機能性に優れた触媒を開発し、従来よりも安価で高効率な自動車排気ガス浄化システムを提供し、大気汚染問題の解決に貢献します。また、自動車排気ガスだけでなく、工場の汚染物質除去等への活用も想定され、例えば発展途上国の労働者を汚染物質から保護する等、労働環境の改善にも貢献すると考えられます。
最終用途例
APPLICATION
ガソリン車で希薄燃焼によるエンジン駆動を行うとCO2排出は抑えられますが、NOxの浄化性能は低下します。本触媒はその条件下で優れた NOx還元活性を示す可能性があり、排気ガス浄化効果が期待できます。
APPLICATION
金属イオン照射によってあらゆる製品の表面に分子変換機能を付与することが可能です。例えば工場内設備に触媒を実装することで、揮発性有機化合物除去を効果的に実現できる可能性があります。
強み
テクノロジー
共同研究仮説
産業利用に関して開拓期である本触媒系の応用範囲を拡大するために、物質変換に際して小型、高速処理、扱いやすさなどの本触媒系の特性とマッチする化学反応システムを開発するための共同研究を行いたいと考えております。
研究設備
イベント動画
研究者
経歴
2012年 北海道大学大学院総合化学院博士課程修了
2012年 日本学術振興会特別研究員
2014 年京都大学触媒・電池元素戦略ユニット特定助教
2017年 熊本大学大学院先端科学研究部特任助教
2019年 現在 – 熊本大学大学院先端科学研究部助教
実績:原著査読論文64報、解説・総説5報、著書7報、特許2件
論文リンク:https://researchmap.jp/7000009596