【企業の皆様へ】産学連携は「敷居が高い」と諦めていませんか? 共同研究のハードルを下げる「若サポ」活用Q&A

2026.06.26 Fri

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)が実施する、官民による若手研究者発掘支援事業(以下、若サポ)は、大学等の若手研究者と企業との共同研究の形成を支援することにより、次世代のイノベーションを担う人材の育成と新産業の創出を目指しています。

本コラムでは、産学連携に関心を持ちながらも、なかなか一歩を踏み出せない企業の皆様に向けて、「若サポ」を活用して共同研究を始めるためのヒントをお届けします。

「産学連携はハードルが高い」と感じていませんか?

「新規事業のアイデアはあるが、自社だけでは技術力が足りない」
「大学の最新の研究成果を自社の製品開発に活かしてみたい」

そんな思いを抱えつつも、いざ「産学連携」となると足踏みしてしまう企業は少なくありません。特に、これまで大学等との共同研究の経験がない企業の方々からは、「産学連携は一部の大企業が取り組むもの」「大学の先生とやり取りするのは難しそう」といった声がよく聞かれます。

もし「自社にはハードルが高い」という理由で産学連携をためらっているのであれば、NEDOが実施する「若サポ」が、その壁を越える一つの選択肢になります。この事業を活用すれば、適切な支援のもとで産学連携を推進することができます。

ここからは、「若サポ」の仕組みをご紹介しながら、企業の皆様からよく寄せられる疑問にQ&A形式でお答えしていきます。

出会いから共同研究までを後押しする「若サポ」の仕組み

「若サポ」の最大の特徴は、マッチングと共同研究の2つのフェーズで支援を行っている点です。

1. マッチングサポートフェーズ
若手研究者の有望な技術(シーズ)と、企業が抱える課題(ニーズ)を引き合わせるためのフェーズです。「若サポ」事業Webサイトを用いた研究シーズや社会実装ビジョンの発信、若手研究者の研究シーズと組むことで、革新技術を生み出す可能性が期待される企業への連携提案、マッチングイベントの開催など、さまざまな支援を通じて両者の出会いを後押しします。

2. 共同研究フェーズ
企業と若手研究者が行う共同研究を、資金面から強力に後押しするフェーズです。(※マッチングサポートフェーズを経由せず、若手研究者が合意済み企業と本フェーズから直接申請を行うことも可能です)
企業側で補助金申請の手続きを行う必要はありません。 応募手続きは若手研究者が行い、採択されると、企業から支払われる共同研究費に対し、NEDOからも同額(※上限あり)が補助されます。国からの追加資金が投入されることで、企業の負担を抑えつつ、研究開発を加速・拡大させることができます。

【「若サポ」支援全体像】
【「若サポ」支援全体像】

産学連携の不安を解消! 「若サポ」活用Q&A

「制度はわかったけれど、まだ不安がある」という企業の方に向けて、よくある疑問と「若サポ」のサポート体制についてQ&A形式で解説します。

Q. 事務負担は大きいですか?
A. 企業側の事務負担は大きく軽減されています。

本事業では、補助金の交付先(補助事業者)は大学等の研究機関となります。そのため、企業からNEDOに対する補助金の申請手続きや、定期的な報告義務などは発生しません。

Q. 大学の研究者の話は専門用語が多い印象でついていけるか不安です…。
A. 難しい専門用語ばかりになる心配は不要です。

「若サポ」の対象となるのは、ビジネスを見据えた「実用化に向けた目的志向型の研究」です。
「若サポ」に参加する若手研究者は事前にセミナーを受講し、企業とのコミュニケーションの取り方を学んでいるほか、企業と円滑に議論するためのピッチ資料も作成するなど、対話の土壌が整っています。
さらに、両者が初めて面談する際には、原則として事務局メンバー(メンター)が同席します。メンターが両者の間に入り、専門的な内容をビジネス視点で整理したり、わかりやすく噛み砕いたりと、コミュニケーションの橋渡し役を担うため、「専門用語ばかりで会話が成り立たないのではないか」といった心配はありません。

Q. ざっくりとしたニーズしかなく、どの若手研究者と対話すべきかわかりません。こういった状態で問い合わせしてみてもよいのでしょうか?
A. ヒアリングでお話を伺った上でマッチングをご支援いたしますので、まずは是非お問い合わせください。

「若サポ」では、企業が抱える漠然とした課題や将来的なニーズを、若手研究者の持つ研究シーズと結びつけるための支援も行っています。 まずは、対象となる製品や事業領域、またそれらにおいて不足している技術などの概況をお伺いします。若手研究者が持つ研究シーズの活用可能性を含めてディスカッションを行いながら、共同研究テーマの詳細化をご支援いたしますので、まずはご相談ください。

Q. いきなり“共同研究”に踏み出すのはハードルが高いです…。
A. 若手研究者との対話を重ねながら検討を進めていただければ結構です。

「若サポ」は産学連携による事業化を志向する場ではありますが、面談の早期段階で直ちに共同研究の確約が求められるわけではありません。
まずは気になる若手研究者と面談を行い、自社の課題解決やニーズとのすり合わせを行っていただきます。じっくりと対話を重ねて研究シーズや若手研究者への理解を深め、共に社会実装に取り組めるパートナーであるかを見極めた上で、共同研究という次のステップへ進むかをご判断ください。

Q. 共同研究で生まれた成果の取り扱いはどうなりますか?
A. 原則として、NEDOが成果の権利や対価を求めることはありません。

若サポを通じた共同研究で生まれた知的財産などの権利について、基本的にはNEDOが権利等を主張することはありません(権利の取り扱い等は、企業と大学等の当事者間で定めていただきます)。
ただし、知財権の譲渡やライセンス収入などにより収益が発生した場合には、補助金額を上限として、その収益の一部を還元(納付)していただきます。詳細については、NEDOまでご確認ください。

まずは研究シーズを覗いてみませんか?

産学連携は、企業の課題解決や事業化に向けた選択肢の一つです。
NEDOの「若サポ」は、産学連携を検討する企業に対して、自社のニーズと若手研究者の研究シーズをすり合わせる機会を提供しています。

「自社の課題を解決できる技術はないか?」
「どんな若手研究者がいるのか見てみたい」

そう思われた方は、ぜひ一度「若サポ」事業Webサイトをご覧ください。
「若サポ」には、NEDOの厳正な審査を通過した、社会実装への意欲が高い若手研究者たちが集まっています。サイト上では、多彩な分野の若手研究者たちの「研究シーズ」を検索することができます。少しでも気になる研究シーズや若手研究者が見つかりましたら、お気軽にお問い合わせください。

▼NEDO 官民による若手研究者発掘支援事業「若サポ」 若手研究者産学連携プラットフォーム
https://wakasapo.nedo.go.jp/
▼研究シーズ検索
https://wakasapo.nedo.go.jp/seeds/
▼お問い合わせ
https://wakasapo.nedo.go.jp/contact/

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