2024年度公募 seeds-5290 - 【】 コストと廃棄物を抑えたペプチドの大量合成システム
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VISIONビジョン

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VISION

ビジョン

独自の合成システムの力で、生体と自然に優しい「ペプチド素材」を多様な市場に普及させたい!

逆伸長型ペプチド合成法を強みに、低コスト・低廃棄物・大量合成システムを実現

ペプチド素材の社会実装例は、医薬品を除くとごく少ない。これは化学合成による供給性の悪さ(高コスト・多量の廃棄物・少量合成のみ)に起因している。①逆方向にペプチドを伸ばす ②有機溶媒への「可溶化タグ」を導入 ③フロー合成技術との融合 を取り入れた、新規ペプチド自動合成システムを実現することによってこの課題を解決し、医薬用外にまでおよぶペプチド素材の社会実装と、新たな市場開拓を促したい。

USE CASE

最終用途例

自動合成システムの製造・販売

USE CASE 01ほしいペプチドをワンタッチで、好きなだけ作れる自動合成装置

APPLICATION

APPLICATION

ベンチトップ~工業スケール合成までを

ほしいペプチドをワンタッチで大量合成
並列作業性の向上、省人数・省力化
AI支援による化合物設計とプロセス最適化

USE CASE 02コスト高で実用化が諦められてきた高機能化成品

APPLICATION

APPLICATION

生体材料、バイオセンサー、食品、農薬、など

ペプチド農薬:環境残存性・毒性が低い
健康食品:長期間、優れた効果が期待できる
バイオセンサー:コスト低減と検出高精度化が可能

STRENGTHS

強み

逆伸長型ペプチド合成法

STRENGTHS 01

低コスト・低廃棄物・大量合成を実現

・無保護アミノ酸と簡素な反応剤を使用→>90%コスト削減
・原子効率の高いプロセス→>80%廃棄物量削減
・可溶化タグによる精製操作の簡略化→スケールアップ易化・時間効率向上
・フロー合成への展開性→自動最適化を行いながら合成できるシステムへ

TECHNOLOGY

テクノロジー

チオカルボン酸を経由する逆伸長型ペプチド合成法

TECHNOLOGY 01

逆方向にペプチドを伸ばすことで、廃棄物を大幅に抑える

従来のペプチド合成法(C-to-N法)では、伸長末端とアミノ酸原料を区別するため、アミン保護基の脱着が不可避となり、これが廃棄物増大とコスト高の要因となっていた。逆伸長型合成法(N-to-C法)を採用することで保護基の使用を最少化し、原料・反応剤もゴミになりづらい低コストのものを活用可能となる。これまでは副反応(ラセミ化)の抑制が困難であったためほぼ検討されてこなかった手法だが、独自の添加剤や反応条件の最適化によってこれを実現し、ペプチドの量的供給に応用可能なことを示すことができた。

PRESENTATION

共同研究仮説

低コスト・低廃棄物・大量合成システムがペプチド素材の様々な市場を拓く

共同研究仮説01

ペプチド製品候補の量産化検討

コスト高で製品化が諦められていたペプチド候補に光を当てる

多くのケースでペプチド製品の実用化は、コスト高と量産性の悪さによって阻まれているが、低コスト大量合成法の適用により、製品化が再検討可能になる。そのような合成プロセス開発を共同で考えていきたい。

共同研究仮説02

自動合成装置の開発

フロー合成法との組み合わせによる合成自動化・効率化

フロー合成法との組み合わせにより、合成効率が向上されるのみならず、合成の機械化・自動化が可能になる。この自動合成装置を、装置開発に知見を有する企業様と共同開発事業として行いたい。

RESEARCHER

研究者

生長幸之助 産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター 研究チーム長
経歴

専門: 有機合成化学、均一系触媒、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学
業績等:原著論文49報、解説・総説28報、特許出願9件、依頼・招待講演77件、外部資金獲得27件
企業共同研究経験:新規タンパク質化学修飾法を用いた診断・医薬品の合成と機能評価

研究者からのメッセージ

触媒反応の専門性を生かした産業応用を目指す

薬学をバックグラウンドとしており、特に触媒を用いる有機反応化学全般が、私の専門かつ技術的強みになります。反応化学者の視点から様々な産業分野へとインパクトを与え、イノベーションを起こしていけるような研究展開を切望しています。