2024年度公募 seeds-5244 - 【】 バイオマスの高付加価値化を実現するゼロエミッション触媒技術の開発
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VISION

ビジョン

ファインケミカル業界のカーボンニュートラル達成

バイオマスの高付加価値化を低環境負荷で実現

クリーンエネルギーの利用により反応活性種を廃棄物ゼロで生成する触媒技術と、生成した活性種の高い反応性を自在に制御する触媒技術を併せて開発する。不要なモノを作らず、欲しいモノだけを選択的に作る精密有機合成をバイオマスの変換に適用し、医農薬中間体などの高付加価値化合物を低環境負荷で実現しカーボンニュートラルを達成する。

USE CASE

最終用途例

医農薬中間体・原薬の製造プロセス

USE CASE 01窒素原子を含む化合物の製造プロセス

APPLICATION

APPLICATION

選択的アミノ化反応

ある化合物の合成プロセスにおいて、選択的な窒素導入反応の利用によりプロセス全体の効率を向上させる

STRENGTHS

強み

高反応性活性種を低環境負荷で生成し、反応性の精密制御が可能

STRENGTHS 01

廃棄物ゼロで活性種を生成

クリーンエネルギーの利用により反応活性種を廃棄物ゼロで生成する触媒技術の開発。既存手法は活性化剤を利用するため、大量の廃棄物副生が不可避。

STRENGTHS 02

活性種を精密制御

活性種の高い反応性を精密制御し、欲しいモノだけを選択的に作る触媒技術の開発。既存手法は不要なモノも生成するため、精製・廃棄コストが課題。

TECHNOLOGY

テクノロジー

二つの機能を併せ持つゼロエミッション触媒技術

TECHNOLOGY 01

二つの触媒機能を有する触媒の設計技術

活性種の生成を制御する機能と、活性種の反応を制御する機能の両方を触媒中の異なる部位が担当する。これら機能性部位は近傍に配置されており協奏的に作動することで高い活性が実現できる。また構造の誘導体化を施したライブラリーを所有しており、標的反応に合わせた迅速な最適化が可能。本技術が奏功した暁には、対生成物比で100%以上の廃棄物削減が期待できる。

PRESENTATION

共同研究仮説

以下のような業界の企業ご担当者様と意見交換をしたいと考えています

共同研究仮説01

化成品業界・原薬製造業界・受託合成業界

不要物の副生が課題など、本技術が適用可能な製造プロセスの募集

特定の化合物に対して本技術で選択的に反応が進行するかを検討。手持ちの誘導体ライブラリーにより迅速に検討可能。有望な場合はスケールアップ・コスト計算等を進める。

RESEARCHER

研究者

野田秀俊 公益財団法人微生物化学研究会・主席研究員
経歴

研究略歴
2006-08 東大薬学部
2008-11 東レ株式会社 医薬研究所
2011-15 ETH Zürich化学科、Dr. sc.取得
2015-  微生物化学研究会

受賞
2021 日本薬学会「奨励賞」
2022 MSD生命科学財団「Chemist Award BCA 2022」
2023 Thieme Chemistry Journals Award 2023

研究者からのメッセージ

グリーンケミストリーを志向した反応開発に長年取り組んできました

これまでに高性能アミド化触媒の市販化や、高選択的PEG化法の技術移転などを通して産業界の皆さまと協働して参りました。本技術でもみなさまとご一緒できたら望外の喜びです。よろしくお願い申し上げます。