バイオマスの高付加価値化を低環境負荷で実現
クリーンエネルギーの利用により反応活性種を廃棄物ゼロで生成する触媒技術と、生成した活性種の高い反応性を自在に制御する触媒技術を併せて開発する。不要なモノを作らず、欲しいモノだけを選択的に作る精密有機合成をバイオマスの変換に適用し、医農薬中間体などの高付加価値化合物を低環境負荷で実現しカーボンニュートラルを達成する。
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ビジョン
クリーンエネルギーの利用により反応活性種を廃棄物ゼロで生成する触媒技術と、生成した活性種の高い反応性を自在に制御する触媒技術を併せて開発する。不要なモノを作らず、欲しいモノだけを選択的に作る精密有機合成をバイオマスの変換に適用し、医農薬中間体などの高付加価値化合物を低環境負荷で実現しカーボンニュートラルを達成する。
最終用途例
APPLICATION
ある化合物の合成プロセスにおいて、選択的な窒素導入反応の利用によりプロセス全体の効率を向上させる
強み
クリーンエネルギーの利用により反応活性種を廃棄物ゼロで生成する触媒技術の開発。既存手法は活性化剤を利用するため、大量の廃棄物副生が不可避。
活性種の高い反応性を精密制御し、欲しいモノだけを選択的に作る触媒技術の開発。既存手法は不要なモノも生成するため、精製・廃棄コストが課題。
テクノロジー
活性種の生成を制御する機能と、活性種の反応を制御する機能の両方を触媒中の異なる部位が担当する。これら機能性部位は近傍に配置されており協奏的に作動することで高い活性が実現できる。また構造の誘導体化を施したライブラリーを所有しており、標的反応に合わせた迅速な最適化が可能。本技術が奏功した暁には、対生成物比で100%以上の廃棄物削減が期待できる。
共同研究仮説
特定の化合物に対して本技術で選択的に反応が進行するかを検討。手持ちの誘導体ライブラリーにより迅速に検討可能。有望な場合はスケールアップ・コスト計算等を進める。
研究者
研究略歴
2006-08 東大薬学部
2008-11 東レ株式会社 医薬研究所
2011-15 ETH Zürich化学科、Dr. sc.取得
2015- 微生物化学研究会
受賞
2021 日本薬学会「奨励賞」
2022 MSD生命科学財団「Chemist Award BCA 2022」
2023 Thieme Chemistry Journals Award 2023