2023年度公募 seeds-4775 - 【関東】 膜変形リポソームを利用した有害マイクロ粒子の高効率無毒化剤
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VISIONビジョン

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VISION

ビジョン

様々なウイルス・細菌の高効率無毒化技術を確立し、感染症に怯えない暮らしを実現する

有害マイクロ粒子の高効率無毒化と人体への影響の最小化を両立する材料を開発する

コロナパンデミックの社会問題の中で、ウイルス・細菌などの有害マイクロ粒子を高効率で無毒化する製品の開発が求められています。また、PM2.5のように大気中の有害無機微粒子の除去も長年の課題です。しかし、このようなマイクロ粒子は無毒化させるために、標的を分解する強い試薬が必要であり、人体への影響を抑えることと、トレードオフの関係にありました。膜変形リポソームという新しい材料を利用することで、このようなトレードオフの解決を目指します。

USE CASE

最終用途例

高効率かつ人体への影響を最小限に抑えるウイルス・細菌の無毒化

USE CASE 01様々なウイルス・細菌に対しての除菌剤として利用することが可能

APPLICATION

APPLICATION

大気中マイクロ粒子を除去する空気清浄機

スプレーや空気清浄機のエアロゾル中に含ませることで、大気中のマイクロ粒子の無毒化に使用できます。

USE CASE 02肌へのダメージを最小限に抑えた除菌剤

APPLICATION

APPLICATION

肌の病原性が高い細菌を除去するスキンケア製品

人体への影響を最小限に抑えることが可能な本技術は、ウイルス・細菌の肌へのダメージを抑える除菌剤として有用です。

STRENGTHS

強み

ウイルス・細菌などのマイクロ粒子を分解することなくリポソーム内部に取り込み無毒化

STRENGTHS 01

わずかなリン脂質で従来よりも10倍量以上のウイルスを無毒化

従来のリポソームと比較して高効率でのウイルスの封入を実現できることに加え、膜変形リポソームとマイクロ粒子を混ぜるだけで無毒化効果を示す。また、ほとんど生体由来のリン脂質からなる材料であり高い生体適合性を持っている。

TECHNOLOGY

テクノロジー

マイクロ粒子の高効率無毒化を実現する膜変形リポソーム

TECHNOLOGY 01

マイクロ粒子を外部溶液ごと取り込み無毒化する膜変形リポソーム

膜変形リポソームに対して、ウイルス・細菌などのマイクロ粒子を作用させると、外部溶液を標的ごと直接取り込み、外部環境から遮断することで無毒化する。従来の界面活性剤を利用したウイルス・細菌の除菌剤とは異なり、本技術は標的を分解することなく無毒化するため、使用するリン脂質と人体への影響を最小限に抑えることができる。

PRESENTATION

共同研究仮説

本技術シードを実用化に結びつける共同研究を期待

共同研究仮説01

膜変形リポソームの技術シーズを利用した製品開発

業界のニーズにあった膜変形リポソームの応用の探索

清掃業者や農業関連産業、化粧品業界などではウイルス・細菌の除去を行う製品開発が進められているため、本技術を利用した無毒技術の製品応用のアイデアがあると考えている。

RESEARCHER

研究者

内田 紀之 東京農工大学 特任助教
経歴

以下のサイトをご覧ください.
https://researchmap.jp/noriyuki-uchida

研究者からのメッセージ

将来出現し得る様々な新種のウイルス・細菌に対して利用可能な無毒化技術

ウイルスや細菌などのマイクロ粒子は、現在での人々の生活を脅かす存在としてしばしば社会問題を引き起こします。今後、これまでの予想を上回る被害をもたらすウイルスや細菌の出現に備え、解決策を準備することは我々の生活を守る上で必須であることは疑いようがありません。本技術は様々な種類のマイクロ粒子に広く応用可能であり、新種のウイルスや細菌に対しても高い効果が期待できる無毒化技術です。将来の我々の生活安全を守る技術を共に構築しましょう。