電力を使わずに太陽熱を利用できるシステムを開発し、エコな加熱を各種産業に普及する
本研究で開発するループヒートパイプ式太陽熱利用システムによって、太陽熱を利用して施設園芸における温室ハウスの加温を実現し、ボイラーでの化石燃料使用量を削減する。本システムは電気、水道圧力を必要としないため、周囲のインフラを必要とせず過疎地などでも場所を選ばず設置できる。豪雪地における太陽熱を利用した融雪などにも適用可能である。
若手研究者産学連携
プラットフォーム
研究の成熟度
TRL1
基本原理・
現象の確認
基礎研究
TRL2
原理・現象の
定式化
基礎研究
TRL3
実験による
概念実証
応用研究
TRL4
実験室での
技術検証
応用研究
TRL5
使用環境に
応じた技術検証
実証
TRL6
実環境での
技術検証
実証
TRL7以上
実環境での
技術検証
※TRL(TRL(Technology Readiness Level):特定技術の成熟度を表す指標で、異なったタイプの技術の成熟度を比較することができる定量尺度
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ビジョン
本研究で開発するループヒートパイプ式太陽熱利用システムによって、太陽熱を利用して施設園芸における温室ハウスの加温を実現し、ボイラーでの化石燃料使用量を削減する。本システムは電気、水道圧力を必要としないため、周囲のインフラを必要とせず過疎地などでも場所を選ばず設置できる。豪雪地における太陽熱を利用した融雪などにも適用可能である。
最終用途例
APPLICATION

温室ハウスに本システムを導入することにより、太陽熱(最大1,000W/m2程度)を利用して室内加温を補助することができます。
APPLICATION

太陽熱で融雪することによって、例えば豪雪地に設置されているセンサー等が雪で埋没することを防ぐことができます。
強み
テクノロジー
共同研究仮説
実際の温室ハウスのサイズに合わせた本システムを開発し、実装し試験を行い燃料や電力消費の削減量を検証します。温室ハウスメーカーや太陽熱温水器メーカーなどを想定しています。
本システムに適用できる真空管などの太陽熱集熱器(集熱塗膜、断熱構造、熱伝導構造)、蒸発器内に設置する比較的大きなサイズで低コストな多孔体(細孔径10μm程度)を素材メーカーなどと共同で開発し、本システムの高性能化や低コスト化に役立てます。
研究設備
太陽熱を電気ヒーターで模擬した実験室における本システム(集熱部は40cm×40cm)の動作実証に成功しております。
研究者
2013年1月 トゥールーズ流体力学研究所客員研究員
2013年4月 日本学術振興会特別研究員
2015年3月 名古屋大学大学院工学研究科後期課程修了 博士(工学)
2015年4月 豊橋技術科学大学大学院工学研究科 助教
2019年6月 ウースター工科大学客員研究員
2022年6月 名古屋大学高等研究院客員研究員
2024年4月 名古屋大学大学院工学研究科 准教授
受賞
2023年 George Grover Medal, International Heat Pipe Conference
2022年 日本ヒートパイプ協会賞若手研究奨励賞
2017年 日本機械学会奨励賞(研究)
機械工学,宇宙工学
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