2026年度掲載 seeds-009-0036 - 【東海】 電解触媒開発を軸とした低コスト・高効率資源循環プロセス
  • 自動車・機械
  • インフラ(資源・エネルギー)
  • 理学
  • 化学
  • 工学
  • 材料工学
  • カーボンニュートラル
  • 省エネ・再生可能エネルギー
  • 新素材/高付加価値素材
  • #水電解触媒
  • #電池リサイクル
  • #資源循環

研究の成熟度

  1. TRL1

    基本原理・
    現象の確認

    基礎研究

  2. TRL2

    原理・現象の
    定式化

    基礎研究

  3. TRL3

    実験による
    概念実証

    応用研究

  4. TRL4

    実験室での
    技術検証

    応用研究

  5. TRL5

    使用環境に
    応じた技術検証

    実証

  6. TRL6

    実環境での
    技術検証

    実証

  7. TRL7以上

    実環境での
    技術検証

※TRL(TRL(Technology Readiness Level):特定技術の成熟度を表す指標で、異なったタイプの技術の成熟度を比較することができる定量尺度

VISIONビジョン

このシーズに
問い合わせる

VISION

ビジョン

低コスト・高効率なクリーン水素製造技術の確立

使用済み電池から水電解触媒を回収することで低コストな水電解システムを構築する

持続可能な社会の実現に向けて、資源の有効活用とその循環プロセスの構築は重要な目標である。本研究開発では、使用済み電池から回収したアルカリ遷移金属酸化物を電解触媒として活用する技術を確立し、低コスト・低環境負荷・高効率な水電解システムを構築することを目指す。「電池リサイクル」と「水素製造」という異分野を融合することで、従来以上に素材の機能を最大限に活用した高付加価値な資源循環プロセスを実現する。

USE CASE

最終用途例

水電解と電池リサイクルを組み合わせた資源循環プロセスの創出

USE CASE 01低コスト・低環境負荷な水電解触媒

APPLICATION

APPLICATION

使用済み電池から電解触媒を回収する

使用済み電池から回収したアルカリ遷移金属酸化物を水電解触媒として活用します。ラボスケールの実験で高活性を示すことが分かっています。

USE CASE 02低コスト・低環境負荷な水電解触媒の開発

APPLICATION

APPLICATION

使用済み電池を原料とした電解触媒

使用済み電池から電解触媒を回収することで、低コスト・低環境負荷な電解触媒創出が可能になります。

STRENGTHS

強み

低コスト・低環境負荷な水素製造用水電解触媒の創製

STRENGTHS 01

触媒製造に必要な原料・製造コストを低減

使用済み電池から回収した材料を触媒として活用することで、低コスト・低環境負荷な電解触媒を創製することができます。また原料の供給リスクを低減できるため、技術の信頼性を高めることにもつながります。

TECHNOLOGY

テクノロジー

アルカリ遷移金属酸化物触媒の活用

TECHNOLOGY 01

電池リサイクルと水素製造を結ぶ架け橋

アルカリ遷移金属酸化物は蓄電池の正極材料として使用されていますが、同時に水電解触媒として高活性を示すことが学術研究レベルでは知られています。アルカリ遷移金属酸化物を電解触媒として活用する技術ノウハウを確立することで使用済み電池から回収した材料を触媒として再利用し、電池リサイクルと水素製造を組み合わせた新しい物質循環プロセスを確立することを目指しています。現在、ラボスケールでの原理実証は完了しています。

PRESENTATION

共同研究仮説

使用済み電池から回収した部材を使った水素製造の原理実証

PRESENTATION 01

使用済み電池を触媒として活用するための処理条件確立

使用済み電池を原料とする電解触媒の創製

実際に回収された使用済み電池から回収した部材を原料とする電解触媒を開発します。
使用済み電池の回収物を保有する企業様(電池製造、電池リサイクル)から回収物を提供いただき、当グループにて触媒として応用するための処理技術などを確立します。

PRESENTATION 02

使用済み電池から回収した材料の水電解装置実機への搭載

使用済み電池から回収した部材を触媒として活用することを想定しています。アルカリ水電解、アニオン交換膜型水電解の技術を保有する企業様との連携を想定しています。当グループで準備した触媒を水電解実機に搭載するための技術ノウハウの確立を目指します。

RESEARCHER

研究者

中村崇司名古屋大学未来材料・システム研究所
教授
経歴

【経歴】
2010 東北大学工学研究科博士課程後期3年の課程修了 博士(工学)取得
2010-2012 住友金属鉱山株式会社
2012-2019 東北大学 多元物質科学研究所 助教
2019-2023 東北大学 多元物質科学研究所 准教授
2024- 名古屋大学 未来材料・システム研究所 教授(現職)
【受賞】 計13件
2022 文部科学大臣表彰若手科学者賞
2017 電気化学会進歩賞(佐野賞)  など

  • 専門領域

    固体イオニクス
    固体化学
    電池材料開発
    触媒材料開発

  • 共同研究の経験がある企業/業界

    材料、エネルギー分野の企業

研究者からのメッセージ

電池と水素を繋ぐ夢の物質循環の実現へ

蓄電池の需要が拡大の一途をたどる中、電池リサイクルの実現は世界的に重要な課題となっています。本研究開発は、使用済み電池をただ電池としてリサイクルするのではなく、より高付加価値な水素製造に応用することを目標としています。本研究開発を通して電池業界と水素業界を繋ぐ架け橋となる技術基盤を確立し、低コスト、低環境負荷、低資源制約を同時に実現する、夢の物質循環プロセスを確立したいと強く願っています。