若手研究者産学連携
プラットフォーム
研究シーズ一覧
シーズを検索
酸性pHの制約を受けにくい高機能キトサン誘導体~中性でも溶けて高い性能を示すキトサン誘導体~ 【用途例】高機能キトサン誘導体を複合化した繊維や不織布

SDGsの機運の高まりにより石油由来高分子から天然高分子やバイオプラスチックへの転換が進んでいます。この時勢を背景に、天然由来のカチオン性高分子であるキトサンの需要は、年々拡大し続けています。一方で、キトサンは、アミノ基が正に帯電することで水に溶解し、正電荷に由来する吸着性や抗菌性のような機能が発現します。つまり、キトサンの溶解と機能には酸性pHの制約があります。私たちが開発した高機能キトサン誘導体は、このキトサンの欠点を克服したキトサンの上位製品であり、吸着剤、抗菌剤、化粧品素材、医薬品添加剤、分離材料など、様々な分野での利用が期待されます。
詳細を見る
組織スライス試料からの一括微小空間サンプリング 【用途例】基礎研究用細胞サンプリング装置

シングルセル空間解析を求めるユーザーに、あらゆる分析対象で空間解析を可能にする細胞サンプリング技術を実現します。組織スライス試料を物理的に細かく分割して容器に回収する、直接細胞サンプリング法であるため、将来、装置や手法を問わない解析に展開できます。回収した断片群は、それぞれ空間情報と紐づき、組織のどこからサンプリングされたかが分かることがポイントです。分割と断片の回収は1個づつ行うのでなく一括で大量に処理することでハイスループットな空間解析を実現します。
詳細を見る
保温材下の高温炭素鋼管の全面減肉検査評価 【用途例】保温材下の炭素鋼管の減肉評価装置

プラント設備の老朽化が進んでおり、設備の保安・保全が重要である。しかしながら、保安・保全業務の効率化と労働力不足の解決が喫緊の課題である。そこで、プラントの稼働を停止しない非破壊検査法の重要性が高まっている。保温材を剥がさず、高温のままでプラント稼働も止めない、保温材下の炭素鋼管の減肉評価を実現する。一回のスクリーニングで全面減肉検査可能な技術開発する。
詳細を見る
高温高圧キャビテーションを用いた金属の表面改質技術 【用途例】自動車をはじめとした輸送機器部品の薄肉化・軽量化に資する技術としての活用

例えば、鋼のような高強度な材料ほど、欠陥に対する感受性が高いため、ピーニング後の表面の形状変化が金属の疲労限度を低下させる。そこで、表面が荒れないピーニングが求められている。また、従来のピーニングでは、ショット材を利用後、廃棄物が発生したため、リサイクルができる水をショット材として、水を最大限生かしたピーニング方法を確立する。
詳細を見る
半導体高分子の精密設計とプラスチック太陽電池の高効率化 【用途例】有機太陽電池、有機半導体、半導体高分子

自由に折り曲げられ、環境にやさしい薄型電子デバイスのポータブル電源として、鉛フリーの有機半導体を用いた太陽電池が注目されています。しかし、依然そのエネルギー変換効率はラボレベルでも20%以下で、フレキシブルデバイスへの応用が遅れています。有機太陽電池の高効率化が急務で、さらに軽量性・フレキシビリティー性が高く、長寿命のデバイスを実現するための材料開発における分子設計指針の確立が必要です。企業との連携・共同開発により、モジュールでエネルギー変換効率15%以上の性能を有するフレキシブル有機太陽電池用半導体高分子材料の開発を目指します。
詳細を見る
脂質合成技術を活かした新規界面活性剤・医農薬シーズ等の機能性素材の開発 【用途例】界面活性剤、医農薬シーズ、生分解性素材

界面活性剤や抗菌剤、ポリマーや環境調和型農薬などで活用例のある脂質ですが、生産手法が確立されていないことがボトルネックでした。私たちがもつ独自の脂質合成の手法を活かすことで、脂質型の素材開発を進めて参ります。特に、脂質が持つ高い生分解性はこれからの素材開発に要求される重要な性質であると考えています。従来開発されてきた頑丈な素材に改めて生分解性を付与することに比べ、元来生分解性を持つ脂質を出発点に開発を進めるビジョンは合理的なアプローチです。また、本研究では原料としてバイオディーゼル燃料の副生物である廃グリセリンを用いることが可能です。廃グリセリンの有効活用としてもテーマ性を有しています。
詳細を見る
救助のための音響探索ドローンの開発と救助の現場におけるニーズ調査 【用途例】多数のドローンを併用することで30平方キロを30分で捜索することを目指す。

ドローンに装着したマイクロホンによる高感度な音響センサーを開発した。直列二極なるビームホーミングによりドローンローター音を10dB減少する。
アダプティブフィルタ、ドローン本体から距離を置いたマイクロホン懸架方式により、1km以内のサバイバルホイッスルを検知できると期待できる。
実験室内の性能であり、実際の山岳での性能検証は今後の課題。また、実際の遭難救助における実用性は調査する必要がある。
詳細を見る
生産システムの高信頼性化のためのモータレス・ケーブルレスロボットハンド 【用途例】マニピュレータに取り付けるだけの壊れないロボットハンド

「機械はいつか壊れる」というのがモノづくりの基本概念です.しかし,機械内の構成要素でも壊れやすさが異なります.本研究では,ロボットシステムにおいて,壊れやすい機械要素であるロボットハンドのモータとケーブルという必要不可欠な構成要素に着目し,それらを排除することで生産システムの高信頼性化を目指した研究開発を行います。
詳細を見る
魚の体表粘液に含まれる抗菌タンパク質の産業応用 【用途例】新素材として医薬・農業・食品・化粧品分野への新しい提案

当該タンパク質がアミノ酸を基質に、過酸化水素・ケト酸・アンモニアを産生することに着目し、過酸化水素の様々な病原性微生物に対する強い抗菌・殺菌効果の用途に加え、抗カビ、抗ウイルス効果、さらには農業資材への用途拡大を想定している。医薬品・化粧品、病害防除、成長刺激や栄養素として植物成長調節剤(バイオ農業資材)への応用が可能であると考える。
詳細を見る
カスタマイズ可能なAIアーキテクチャとハイパーパラメータ最適化によるプラント応答の早期検出 【用途例】セグメンテーション、分類、検出、自動 SPAD 計算

Society5.0における農業は、農業生産性、食料安全保障、環境への影響、持続可能性を同時に達成するために情報通信技術を駆使したITベースの農業管理の実現を目指している。 そのために必要な要素技術として。分類(病気、ストレス、植物の形態学的研究)、検出、カウント(花、果物、葉)などを行うために特定のタスクを対象とした多機能CNN(畳み込みニューラルネットワーク)アーキテクチャを開発しています。さらに広範囲の植物を一度に解析するためのドローンベースの画像分析などの様々な技術も開発しています。
詳細を見る
金属-絶縁体転移材料による無電源スマートウィンドウ 【用途例】サーモクロミック材料

一般的に金属は光を透過せず,絶縁体は光を透過する.この機能を考慮すると,金属-絶縁体転移材料は遮光-透光を切り替えることができるクロミック材料であると言える.これまで実用化されてきたクロミック材料は,耐久性の劣る有機物であったり,動作に電源が必要であったりしたが,本研究では,耐久性に優れた酸化物材料で,無電源かつ自由な温度で動作するクロミック材料を開発する.これは究極の省エネを達成するスマートウィンドウであり,具体的には温度変化で遮光-透光が変化する酸化物をKOHフラックス法(液相法)やスパッタリング法(気相法)で成膜する。
詳細を見る
微小デバイスにおける局所的な電荷輸送計測技術 【用途例】太陽電池、有機EL、LED

微小領域における反応、キャリアのふるまいを観測する時・空間分解計測技術を開発しています。新たな微小デバイス開発にはその材料のエネルギー変換とエネルギー輸送効率の究明が必要となってきます。これらの原因を明らかにするためには時・空間領域でどのようなふるまいをしているかを理解し、エネルギー変換とエネルギー輸送効率を下げている因子を改善化する設計指針を得る必要があります。本技術シーズではこれらを観測可能とする分光計測技術を提供いたします。
詳細を見る
超低消費電力インテリジェントIoTシステムの研究開発 【用途例】提案されたIoTシステムにAIフレームワークをサポートできればアプリケーションを再開発の要求が減らす

従来のIoTシステムにIoTサービス、特に人工知能をサポートするために大量の電力を消費することはユーザーに過度の負担をもたらす。本研究開発は、製造業に安価で環境に優しいインテリジェントサービスを提供するため、低消費電力インテリジェントデバイス、低消費電力通信、および分散型インフラを備えたレジリエンスのあるインテリジェントIoTシステムの構築を提案する
詳細を見る
ポリマー側鎖のアミノ基修飾による抗菌・抗ウイルス性を付与した高分子材料の開発 【用途例】汎用高分子材料の高機能化

ポリ(メタ)アクリレート[P(M)MA]やポリビニルアルコール(PVA)は日本企業が高いシェアを誇るポリマー群です。いずれも側鎖にエステル基とヒドロキシ基を有しており、エステル交換反応に利用可能です。この側鎖に共有結合で抗菌・抗ウイルス性を示す化合物(アミノ基)を修飾する手法を開発しました。この反応に用いるTBZLは特異な選択性を示すため、無保護でアミノ基を側鎖に修飾することができます。元の高分子材料の機能、特性への影響を最小限に抑えた上で優れた抗菌・抗ウイルス性を示す高分子材料の開発につながります。
詳細を見る
再エネの主力電源化に資する水素吸蔵合金の省エネ・低コスト製法の開発 【用途例】Power to Gas (PtoG) システム向け定置用水素吸蔵合金

東日本大震災に伴う原発事故を経験し,ロシアによるウクライナ侵攻が続く中,外憂に翻弄されない持続可能なエネルギーインフラの構築が急務となっています。出力変動が大きい再生可能エネルギーを貯蔵し利用するには,現行の揚水発電に加え,水素蓄電も大規模化に有利な選択肢の1つです。本テーマでは,水素キャリアのうち性能・コスト両面で実用化が困難とされていた水素吸蔵合金について,既に低コスト化の見通しが得られており,現在は高性能化に向けた研究開発を中心に取り組んでいます。
詳細を見る