2022年度公募 seeds-3102 - 【中国・四国】 腐敗菌ライブラリー構築による食肉水産加工品の食品ロス低減に関する基盤研究
  • 食品・農業
  • サービス
  • 農林水産
  • 生産・加工
VISIONビジョン

このシーズに
問い合わせる

VISION

ビジョン

食品腐敗菌ライブラリーの構築により迅速かつ安価な評価システム開発に貢献し、食品ロスの低減を目指す

食糧システム改善は温室効果ガス排出削減に貢献し得る

食品ロスは食料生産に消費したエネルギーを無駄にするだけでなく、焼却する際に温室効果ガスの排出を招いています。本研究では食品ロス削減にむけ、食品の腐敗の原因となる微生物のライブラリーおよびデータベースを構築を通じ、腐敗原因菌のコントロールによる衛生管理の向上、抗菌性物質および包装資材の開発に貢献します。食品ロスの削減は食糧生産に要するエネルギーの合理化と温室効果ガス排出量削減に貢献が可能と考えられます。

USE CASE

最終用途例

食品製造・加工業界における迅速な製造工程の衛生対策支援、腐敗を防ぐための効果的な微生物対策法開発支援

USE CASE 01腐敗原因菌を対象とした対策および評価システム開発

APPLICATION

APPLICATION

迅速な製造工程改善、衛生対策

適切な腐敗菌株利用を推進し、迅速かつ安価な評価システムを開発する

USE CASE 02食品添加物・包装材料製造業における腐敗原因菌コントロール研究

APPLICATION

APPLICATION

効果的な腐敗菌殺菌方法、抗菌性物質・包装用資材開発支援

保管する多種多様な分離株の研究開発を目的として活用し、食料添加物および包装フィルムなどの応用研究・開発に向けた評価技術基盤を提供する。

STRENGTHS

強み

食品腐敗原因菌に特化した網羅的データベース

STRENGTHS 01

腐敗菌ストックライブラリーと情報を包括するデータベース

微生物同定に必要な遺伝子配列情報およびMALDI-TOF MS スペクトルデータを含むデータベースと培養可能な微生物ライブラリーを食品腐敗原因菌にフォーカスして構築します。

TECHNOLOGY

テクノロジー

遺伝子配列解析とMALDI-TOF MS解析データを包括し正確かつ簡便・迅速な菌種同定を可能にする

TECHNOLOGY 01

単離された菌種を安価かつ迅速に同定

菌種の同定には遺伝子配列解析が有効ですが、結果を得るためにはDNA抽出、PCR、シークエンス反応、結果の分析と多くの過程が必用であり確定までに時間を要していました。本研究では遺伝子配列解析結果による正確性の高いデータと迅速かつ安価に同定可能なMALDI-TOF MS解析データを含む網羅的データベースにより従来法よりもすばやく微生物同定が実施できます。

PRESENTATION

共同研究仮説

腐敗原因菌を網羅するライブラリの活用による新規抗菌性物質、包材開発や製造ラインの管理サポート

共同研究仮説01

食品腐敗の原因となる微生物の迅速かつ効果的コントロール

腐敗原因菌の適切な活用を推進

加工食品に関連する抗菌性物質や包材の開発に取り組まれる業界で腐敗菌ライブラリーを活用にご興味のある企業様、あるいは食品製造・加工関連の衛生管理を実施する食品検査分析企業様で本データベースをご活用いただける企業様との共同研究に取り組みたいと考えています。

EVENT MOVIE

イベント動画

RESEARCHER

研究者

平田 真樹 徳島大学バイオイノベーション研究所
(講師)
経歴

2002年3月 山口大学農学部獣医学科卒業(獣医師免許取得)
2006年3月 横浜市立大学大学院・医学研究課 博士課程 修了(医学博士)
2017年8月 徳島大学 大学院社会産業理工学研究部 特任助教
2020年5月 徳島大学 大学院社会産業理工学研究部 講師
2021年4月 徳島大学 バイオイノベーション研究所 講師

研究者からのメッセージ

本腐敗菌ライブラリを活用し、食品安定性コントロールを成し遂げたい

アカデミアだからこそアプローチできる取り組みだと考えています。食品ロス削減のための基盤技術として貢献できれば幸いです。