2021年度公募 seeds-1703 - 【中国・四国】 経皮感作予防を目的としたアレルゲン遮蔽装具および繊維素材
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VISIONビジョン

VISION

ビジョン

食物アレルゲンへの経皮感作を未然に防ぎ、食産業従事者の健康と仕事を守りたい

食物アレルゲンと皮膚の接触を抑える作業着をはじめとした装具およびアレルゲン曝露防止のための方法論

食物アレルギーの発端であるアレルゲンが体内に侵入して最初の免疫反応を生じる“感作”は経皮的に生じることから、食物に触れる機会の多い食産業従事者は食物アレルギーのハイリスク群と考えられ、実際に症例報告もあります。この“職業性食物アレルギー”の存在は食産業従事者の健康だけでなく就労の継続の観点からも問題視されます。食糧確保は人が生きていくうえで必須であり、食産業従事者の健康と仕事を守るため、食物アレルギーを予防する技術・方法が必要です。私はアレルゲンから皮膚を守るための方法として適切な素材を用いた装具の開発および職業性食物アレルギーの啓蒙とアレルゲン曝露防止方法の普及によって、食物アレルギー患者を減らしたいと考えています。

USE CASE

最終用途例

効率的にアレルゲンから皮膚を守る

USE CASE 01アレルゲンガード繊維素材

APPLICATION

APPLICATION

アレルゲン粒子を通さない、付着しにくい機能性繊維素材

食産業従事環境で使われる実用性をふまえ、比較的安価な汎用素材であるポリエチレンテレフタレートやポリプロピレンなどの既存素材をベースとし、素材表面のみを機能化させたアレルゲン粒子を通さず、付着しにくい繊維素材です。

USE CASE 02アレルゲンガード機能付き作業服

APPLICATION

APPLICATION

アレルゲンと皮膚との接触を抑えることを目的とした形態の作業服、マスク等の装具

作業環境中のアレルゲンの存在・付着形態を系統立てることで効率よくアレルゲンを遮蔽できる装備形態を有する作業服、マスク、フェイスシールド、手袋等の装具を開発し、様々な食産業種専用ユニフォームとして用いることができます。

USE CASE 03アレルゲンマップ

APPLICATION

APPLICATION

作物中のアレルゲンの分布が一目でわかる

作物の栽培や収穫の過程で接触する植物の幹、茎、葉部分など非可食部も含む農作物中のアレルゲンの分布を示したマニュアル「アレルゲンマップ」により、作物のどの部位を触るときに重点的な皮膚の保護が必要かを知ることができます。

STRENGTHS

強み

アレルゲンから皮膚を守る多角的なアプローチ

STRENGTHS 01

作業環境中のアレルゲン物質の視える化

ラマン散乱光顕微鏡やMALDI-TOF-MSによるイメージング質量分析を用いて、皮膚や衣類等装具に付着、あるいは食品に含有するアレルゲンを示すことで、作業環境中のアレルゲンを把握できます。

STRENGTHS 02

エビデンスに基づいた効率的なアレルゲン遮蔽が可能な装具

アレルゲンが通過・付着しない繊維素材アレルゲンから守るべき身体部位を効率よくカバーする機能性を有するユニフォームは食産業従事者への調査やアレルゲン物質を用いた基礎的研究によるエビデンスに基づいたものです。

STRENGTHS 03

食品中のアレルゲンの局在を一目見て把握できる

作物のどの部位を触るときに重点的な皮膚の保護が必要か一目瞭然でわかるアレルゲンの局在をイラスト化したアレルゲンマップを作ります。

TECHNOLOGY

テクノロジー

アレルゲン物質の定量化技術

TECHNOLOGY 01

ラマン散乱光顕微鏡による非侵襲的定量方法

ラマン散乱光顕微鏡を用いて皮膚や作業服等の装具に付着したアレルゲンを非侵襲的に検出、定量することを可能とします。定量化技術は開発した機能性繊維素材や装具の評価系として使用します。

PRESENTATION

共同研究仮説

皮膚からは実に多くの物質を体内に取り込んでおり、皮膚を守ることは食物アレルギーのみならず病気の予防につながります。

共同研究仮説01

食産業従事者を経皮感作から守るための作業服等の装具および機能性繊維の開発

作業効率が落ちることがないよう配慮した、アレルゲンとの接触を避けることが可能な作業服、マスク、フェイスシールド、手袋等を食産業界に普及させたいと考えています。

共同研究仮説02

様々な食産業種とタイアップしたアレルゲンマップの作成と職業性食物アレルギー予防のための方法論の普及

農作物では植物体の非可食部含めたアレルゲンの局在を示すことが生産家へのアレルゲン接触の注意喚起になります。他の食品(水産物、加工食品)でもアレルゲンマップが必要とされると考えています。

EVENT MOVIE

イベント動画

RESEARCHER

研究者

清水 真祐子 徳島大学大学院医歯薬学研究部疾患病理学分野
経歴

2015年 長崎県立大学大学院人間健康科学研究科栄養科学専攻博士後期課程修了 博士(栄養学)

2015-2018年 奈良女子大学研究院生活環境科学系食物栄養学領域 助教

2018-2022年 徳島大学大学院医歯薬学研究部疾患病理学分野 助教

2022年-現在 徳島大学大学院医歯薬学研究部疾患病理学分野 講師

研究者からのメッセージ

経皮感作によっておこる食物アレルギーのために健康を損なってしまうひと、離職を余儀なくされるひとを一人でも減らすために協働しませんか

食物アレルギーは一度発症すると治療が難しいために予防策が必須です。皮膚を守るというアプローチで食産業従事者だけでなく、食物アレルギーのリスクとなるアトピー性皮膚炎の患者などにも応用できる汎用性の高い技術の開発を目指します。