2022年度公募 seeds-2454 - 【中国・四国】 大面積電子ビーム照射法による革新的エッジ処理技術の開発
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VISION

ビジョン

複数微細穴のバリ取りとエッジ部の曲率半径制御を一括して処理できる新しいエッジ処理技術の開発

複数微細穴の一括エッジ処理

バリ取り技術は、特に自動車業界においてエンジンやトランスミッションなどでバリを取る部品が多く、後述するように自動化が進んでいます。一方で、エッジ部に要求される曲率半径は鋭いエッジから丸みのあるエッジのように用途に応じて異なります。従来、工具を用いたエッジ処理の自動化が進んでいますが、高精度な処理が可能である反面、工具が届く箇所のみのエッジ部を1箇所ずつ処理することが必要であり、高能率化には課題を有しています。本研究課題で開発する加工技術により。例えば,複数微細穴のバリ取りとエッジ部の曲率半径制御を、大面積電子ビーム照射法を用いることで一括して処理が可能になります。

USE CASE

最終用途例

エッジ処理が必要な工業製品へ幅広く適用可能

USE CASE 01高能率な微細バリ取り技術

APPLICATION

APPLICATION

微細バリ取りを高能率に除去

適切な照射条件で電子ビームを照射することで、複数穴の微細バリを一括して除去できる可能性があります。

USE CASE 02マイクロフィレット加工(微細エッジ部の曲線半径制御技術)

APPLICATION

APPLICATION

微細エッジ部の曲線半径制御

オリフィスなどに必要とされる鋭いエッジ、一般摺動部品などに必要な丸みのあるエッジ部など、微細エッジ部において工業製品の用途に応じた所望の曲線半径を得ることができる可能性があります。

STRENGTHS

強み

複数微細穴の高能率エッジ処理

STRENGTHS 01

エッジ部の微細バリ取りから曲線半径制御までの一括処理

工具などを用いて1穴ずつ微細穴のエッジ処理を行う従来技術と比較して、大面積電子ビーム照射法では有効径の範囲内における、複数穴の微細バリ取およびエッジ部の曲線半径制御を一括して行うことができる可能性があります。

TECHNOLOGY

テクノロジー

大面積電子ビーム照射法による高能率なエッジ処理

TECHNOLOGY 01

大面積電子ビーム照射法

大面積電子ビーム照射法は、有効径60mmの電子ビーム照射によって、被加工物の極表面を均一かつ瞬時に溶融、蒸発させることが可能です。これにより、微細凹凸形状の高能率表面仕上げが可能であることを明らかにしています。さらに、凸部への電子集中現象を利用することで、微細エッジ部に電子ビームが集中し、微細バリ取りや、エッジ部の曲線半径制御が可能です。有効径の範囲内なら、ステージを動かすことなく、複数微細穴のエッジ部を一括して処理することができます。

PRESENTATION

共同研究仮説

大面積電子ビーム照射法によるエッジ処理技術の実用化

共同研究仮説01

加工技術の実用化を目指して

工業製品に対する電子ビーム照射によるエッジ処理技術の可能性

電子ビーム照射によるエッジ処理技術が適用可能な業界を、自動車産業、航空宇宙産業、医療機器産業などの様々な業界から模索しています。本加工技術が実用化できる可能性について試していきたいです。

EVENT MOVIE

イベント動画

RESEARCHER

研究者

篠永東吾 岡山大学 学術研究院自然科学学域(助教)
経歴

■経歴

2014年3月 大阪大学 大学院工学研究科 修了,博士(工学)取得
2014年4月 大阪大学接合科学研究所 日本学術振興会特別研究員

(2013年3月より採用)
2015年4月 岡山大学 大学院自然科学研究科 助教
2021年4月 岡山大学 学術研究院自然科学学域

助教(改組による配置換)

■研究室HP

http://ntmlab.mech.okayama-u.ac.jp/
■researchmap

https://researchmap.jp/7000013767

研究者からのメッセージ

加工技術実用化の可能性について検証してきたい.

本エッジ処理技術は電子ビーム照射による有効径60mmの範囲内なら、ステージを動かす必要がなく複数穴を一括してエッジ処理が可能です。微細バリ取りや、エッジ部の曲線半径制御が必要な工業製品がありましたら、お気軽にお問い合わせください。まずは試し加工から行わせて頂きます。