2022年度公募 seeds-2453 - 【九州】 重水素化合物の実用化に向けた合成基盤の創出
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VISION

ビジョン

様々な種類の重水素化合物を安価に提供する

重水素化で機能性材料をバージョンアップ

本研究では、カルボン酸類の重水素化反応開発による重水素化合物の合成基盤を構築することで、狙った位置に重水素を選択的導入した機能材料を合成できます。これらの重水素化機能性材料は、機能を損なうことなく安定性向上が可能となります。また、安価な重水素化合物ライブラリーは、これまで重水素化合物が利用されていない産業への利用拡大を促進します。

USE CASE

最終用途例

高分子機能性材料や医薬品など有機化合物を取り扱う分野へ重水素化素材を提供

USE CASE 01機能性材料の耐久性を上げる

APPLICATION

APPLICATION

分解や代謝条件における安定性を向上

重水素化カルボン酸類を素材として用いることで、重水素を狙った位置に導入できます。これにより安定性の向上が可能となります。

STRENGTHS

強み

簡単かつ安価に行える重水素化技術を開発

STRENGTHS 01

重水素化合物のケミカルスペース拡大

簡単かつ安価に行える独自の重水素化技術を基盤として、これまで合成困難であった重水素化合物のケミカルスペース拡大が可能となります。

TECHNOLOGY

テクノロジー

カルボン酸類の触媒的な重水素化反応

TECHNOLOGY 01

温和な条件で重水素化カルボン酸誘導体を合成

独自のカルボン酸類の触媒的な活性化技術により、従来法では達成することが困難な温和な条件での重水素化が可能です。また、カルボン酸類は様々な化合物へと変換できるため、重水素化素材として非常に有用です。これらの独自の技術により、これまでアクセス困難であった様々な重水素化合物を簡単に合成できるようになります。

PRESENTATION

共同研究仮説

重水素化合物合成や重水素化素材の提供

共同研究仮説01

ニーズに合わせた重水素化素材、汎用性の高い重水素化試薬の提供

ニーズに合わせた重水素化素材、汎用性の高い重水素化試薬の提供

化学メーカーや製薬企業など有機化合物を取り扱う企業との共同研究を想定しています。また重水素化合物ライブラリーの試薬としての市販化も行いたいと考えています。

EVENT MOVIE

イベント動画

RESEARCHER

研究者

矢崎 亮 九州大学大学院薬学研究院(助教)
経歴

2011年 東京大学大学院博士後期課程修了
2011年–2012年 日本学術振興会海外特別研究員(ETH Zurich)
2012年–現職 九州大学大学院薬学研究院 助教

研究者からのメッセージ

重水素化合物の利用拡大へ

未踏の重水素化合物の新たな機能を見つけることを楽しみに、自由自在に重水素化合物が合成できるような技術を開発します。重水素化合物を試されてみたい企業だけでなく、試薬会社からの市販化も視野に入れて検討を行いたいと考えてます。