従来プロセスから脱却し、カーボンニュートラルを実現する
リシンからジアミン、グルタミン酸からジカルボン酸を生成することで、現在のポリアミドの原料であるヘキサメチレンジアミン、アジピン酸の代替品を目指します。
また、グルタミン酸、アスパラギン酸、セリンからC5, C4, C3ジオールを生成することで、従来のポリエステルの原料であるエチレングリコールの代替品を目指します。
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ビジョン
リシンからジアミン、グルタミン酸からジカルボン酸を生成することで、現在のポリアミドの原料であるヘキサメチレンジアミン、アジピン酸の代替品を目指します。
また、グルタミン酸、アスパラギン酸、セリンからC5, C4, C3ジオールを生成することで、従来のポリエステルの原料であるエチレングリコールの代替品を目指します。
最終用途例
APPLICATION
水素化・脱炭酸・脱アミノ化の反応に対して高性能触媒を開発して,アミノ酸からジアミン・ジカルボン酸・ジオールといったポリアミド・ポリエステルの原料を合成します
強み
これまでにアミノ酸の水素化・脱炭酸に対して高活性な触媒を見出しています。この技術を足掛かりとして、脱アミノ化する触媒も開発します。
開発した高性能触媒を利用して、安価に製造可能なアミノ酸から汎用的なポリマーの原料を合成することを実現します。
テクノロジー
これまでに水素化によるグルタミン酸の転換について研究してきた実績があります。グルタミン酸から2-ピロリドンを生成する反応に対して、Ru/Al2O3 やRu/MFI ゼオライトが脱炭酸(水素化-脱カルボニル)を効率よく進行できることを見出しました。Pt-MoOx/Al2O3 はプロリンの水素化で高活性を示すことがわかっています。以上のように、脱炭酸(水素化-脱カルボニル)、水素化によってアミノ酸を転換する触媒の知見を得ており、いずれも論文として報告しています。
共同研究仮説
アミノ酸を製造できる技術があり、アミノ酸から化学製品を製造しようと検討しているバイオ業界の方々
石油資源の利用から脱却し、カーボンニュートラルの実現に向けてバイオマス変換を取り組んでいる化学メーカーや繊維メーカー
イベント動画
研究者
2010年4月 日本学術振興会 特別研究員 DC2
2012年4月 株式会社キャタラー
2014年3月 鳥取大学GSC研究センターテニュアトラック助教
2018年4月 鳥取大学大学院工学研究科講師
2021年1月 鳥取大学大学院工学研究科准教授