化学プロセスを補完し、持続可能性を支える発酵技術
発酵やバイオものづくりの技術は、製品やプロセスに合わせて応用でき、食品(アミノ酸や発酵調味料)、化学(溶媒・有機酸)、素材(バイオプラスチック・樹脂原料)、医薬(中間体や機能性分子)など幅広い分野で活用可能です。化学プロセスをすべて置き換えるのではなく、必要な部分を補完することで、環境負荷の低減や原料の安定供給に貢献します。カーボンニュートラルや持続可能性にも直結し、次世代の製造戦略の一環として導入できます。
若手研究者産学連携
プラットフォーム
研究の成熟度
TRL1
基本原理・
現象の確認
基礎研究
TRL2
原理・現象の
定式化
基礎研究
TRL3
実験による
概念実証
応用研究
TRL4
実験室での
技術検証
応用研究
TRL5
使用環境に
応じた技術検証
実証
TRL6
実環境での
技術検証
実証
TRL7以上
実環境での
技術検証
※TRL(TRL(Technology Readiness Level):特定技術の成熟度を表す指標で、異なったタイプの技術の成熟度を比較することができる定量尺度
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ビジョン
発酵やバイオものづくりの技術は、製品やプロセスに合わせて応用でき、食品(アミノ酸や発酵調味料)、化学(溶媒・有機酸)、素材(バイオプラスチック・樹脂原料)、医薬(中間体や機能性分子)など幅広い分野で活用可能です。化学プロセスをすべて置き換えるのではなく、必要な部分を補完することで、環境負荷の低減や原料の安定供給に貢献します。カーボンニュートラルや持続可能性にも直結し、次世代の製造戦略の一環として導入できます。
最終用途例
MARKET

⽯油に頼らない新しい原料として需要が高い
IMPLEMENTATION

MARKET

IMPLEMENTATION

APPLICATION

代謝改変したコリネ菌を⽤いて、バイオマスから00%バイオ由来L-DOPAおよびドーパミンを⾼効率に⽣産
強み
高温・高圧や有害溶媒を使わず常温常圧で反応が可能です。さらに優れた選択性により、高純度な化合物を効率的に得られ、環境負荷低減と差別化を同時に実現できます。
テクノロジー
微生物を用いたモノづくりでは、原料のバイオマスを微生物が自身の増殖に利用してしまうことが問題となっています。目的のモノが作られずに微生物自身が増えてしまうだけ、ということがよくあります。しかし微生物が増えないように代謝を改変してしまうと、微生物は元気がなくなりモノを作らなくなります。この増殖とモノづくりの間のジレンマがこれまでの大きな問題でした。本研究では、糖を使い分けることで微生物の増殖とモノづくりをそれぞれ独立してコントロールする技術(PMPE: Parallel Metabolic Pathway Engineering)を新たに開発し、このジレンマの解決に取り組んでいます
共同研究仮説
ビルディングブロックから高付加価値化合物まで、様々な化合物のバイオ生産を可能とします。技術は様々ありますが、実際に「作れる」ことを体験して、バイオベース化を広げていくことができます。
イベント動画
研究者
2006 東京大学大学院工学系研究科 修了 博士(工学)
2006 神戸大学 自然科学研究科 分子物質科学専攻 助手
2007 神戸大学 自然科学系先端融合研究環重点研究部 助教(改組)
2011 神戸大学 大学院工学研究科 応用化学専攻 准教授
化学系企業、食品系企業、海外企業等
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