2021年度公募 seeds-2224 - 【中国・四国】 そのまま放り込むだけ!高コストのプロセスを必要としない、微生物共生システムを応用した廃棄バイオマス資源化技術
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VISION

ビジョン

深刻な環境汚染の原因となっている廃棄バイオマスを資源・利益に変換し、「持続可能な社会」の実現に貢献したい

様々な廃棄バイオマスを「そのまま処理できる」、革新的な廃棄物バイオリファイナリー技術のモデル系を構築する

世界では年間1000億トンの廃棄バイオマスが発生していますが、その多くは適切に処分されておらず、深刻な環境汚染の原因となっています。もし、これらの廃棄バイオマスを有用物質にバイオ変換することができれば、廃棄バイオマスは「廃棄物」ではなく、有望な「再生可能資源」となり、環境汚染も防ぐことができます。しかし、これら廃棄バイオマスの多くは、一般的に工業利用されている微生物では分解することが困難であったり、前処理や糖化などの高コストのプロセスを必要とするなどの課題が現在も解決できていません。バイオマスからの有用物質生産を実現するためには、生産菌の性能だけでなく、原材料やプロセスコストの削減が重要となります。本研究開発では、廃棄バイオマスを前処理や糖化などの高コストのプロセスを必要とせずに嫌気分解することができる海洋性菌叢(共生系を有する様々な微生物の集合体)から、物質生産に最適化・安定化した微生物共生システム【合成菌叢】を人工的に構築することで、原材料やプロセスコストを大幅に削減した、革新的な廃棄物バイオリファイナリー技術の構築を目指しています。

USE CASE

最終用途例

廃棄バイオマスからバイオ燃料、高機能化学品を生産

USE CASE 01廃棄バイオマスを資源に変換することによって、環境汚染も防止

APPLICATION

APPLICATION

地域や季節の廃棄バイオマスに合わせた合成菌叢を構築し、廃棄物処理に関する地域課題を解決

廃棄処理にコストがかかっていた、様々な廃棄バイオマス(みかん搾汁残渣、エビ殻、カニ殻、パイナップル残渣など・・・、なんでも)をそのまま処理し、バイオ燃料や高機能化学品に変換することで、廃棄物を資源・利益に変換できます。

STRENGTHS

強み

様々な廃棄バイオマスに適応可能な、独自の合成菌叢構築技術

STRENGTHS 01

未知微生物の宝庫である海洋環境中の微生物共生系に着目

難分解廃棄バイオマスをいとも簡単に嫌気分解してしまう、海洋性菌叢(共生系を有する微生物の集合体)の取得・安定維持のノウハウと、各廃棄バイオマスの処理に最適化・安定化させた、独自の合成菌叢構築技術を有します。

TECHNOLOGY

テクノロジー

原材料やプロセスコストを大幅に削減したバイオリファイナリー技術

TECHNOLOGY 01

海洋性微生物共生システムを応用した、独自の合成菌叢による難分解バイオマスの処理

微生物共生システムを応用することによって、未利用の難分解廃棄バイオマスを、前処理や糖化などの高コストのプロセスを必要とせずに、「そのまま処理」することができます。これにより、原材料やプロセスコストを大幅に削減することができます。

TECHNOLOGY 02

設備費や水資源の節約

遺伝子組み換えを必要としないため、閉鎖系の設備を必要としません。また、培養に海水を利用することができるため、水資源の節約ができるなど、設備費などのコストを大幅に削減することができます。

PRESENTATION

共同研究仮説

二酸化炭素削減に資する「バイオリファイナリー新産業」の創出を目指しましょう!

共同研究仮説01

合成菌叢による廃棄物バイオリファイナリー技術を社会実装することで・・・

廃棄バイオマスからバイオ燃料や高機能化学品を生産する、「バイオリファイナリー新産業」を創出することができ、雇用や利益を出しつつ、深刻な環境汚染を防止できるなど、持続可能な社会の実現に貢献できます。

RESEARCHER

研究者

喜多 晃久 新居浜工業高等専門学校
経歴

2009年4月~2009年8月 広島大学大学院 先端物質科学研究科 特別研究員

2009年9月~2010年1月 広島大学大学院 先端物質科学研究科 教育研究推進員

2010年2月~2010年10月 広島大学大学院 先端物質科学研究科 JST・A-STEP研究員

2010年11月~2013年3月 産業技術総合研究所 バイオマス研究センター 特別研究員

2013年4月~2018年3月 広島大学大学院 先端物質科学研究科 JST・CREST研究員

2018年4月~現在      新居浜工業高等専門学校 生物応用化学科 准教授

研究者からのメッセージ

本技術の社会実装を加速するためのコンソーシアムを構築したい!

本技術の社会実装を一緒に目指して頂ける企業様からのご連絡をお待ちしております。

E-mail: a.kita@niihama-nct.ac.jp