ナノ粒子化や薄膜化による微量アンモニアの高速・高感度応答を目指す
燃焼時に二酸化炭素を排出しないアンモニア (NH3) は新たなクリーンエネルギー資源として近年注目されているが、
分離に要するエネルギーや自身が毒性であるため、室温での効率的な NH3 分離・高感度センシング技術の開発が重要な課題である。
これまでに選択的な NH3 分離・発光応答を示す多孔性材料の開発に成功しており、今後は実用化に適した形態制御、デバイス化を行っていく必要がある。
若手研究者産学連携
プラットフォーム
研究の成熟度
TRL1
基本原理・
現象の確認
基礎研究
TRL2
原理・現象の
定式化
基礎研究
TRL3
実験による
概念実証
応用研究
TRL4
実験室での
技術検証
応用研究
TRL5
使用環境に
応じた技術検証
実証
TRL6
実環境での
技術検証
実証
TRL7以上
実環境での
技術検証
※TRL(TRL(Technology Readiness Level):特定技術の成熟度を表す指標で、異なったタイプの技術の成熟度を比較することができる定量尺度
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ビジョン
燃焼時に二酸化炭素を排出しないアンモニア (NH3) は新たなクリーンエネルギー資源として近年注目されているが、
分離に要するエネルギーや自身が毒性であるため、室温での効率的な NH3 分離・高感度センシング技術の開発が重要な課題である。
これまでに選択的な NH3 分離・発光応答を示す多孔性材料の開発に成功しており、今後は実用化に適した形態制御、デバイス化を行っていく必要がある。
最終用途例
APPLICATION
NH3が利用されている世界中のインフラや工場等において、
実用環境下で求められる基準をクリアできる検出機能をデバイス化を通して創出する。
強み
本研究で開発した多機能性材料は、CO2, N2, O2, 炭化水素などのガス分子は吸着しないが、
NH3のみ吸着し、視認性の高い発光変化を示す点が優れている。
テクノロジー
これまでの成果から、吸着サイト自身が発光検出部位としても機能するという材料設計指針のもと、
室温で選択的かつ高感度なNH3の発光検出を可能とする多機能性材料の開発に成功 (実験室で確認)。
実用環境を指向した材料形態・デバイス化に至れば、国内外を問わず環境・エネルギー分野に対する大きな波及効果が期待される。
共同研究仮説
実用途・実環境に適した材料の形態制御 (ナノ粒子化、薄膜化など) ・デバイス化や実証試験に関する連携を行いたい。
研究者
2021年 九州大学大学院 理学府科学専攻 博士課程 修了
2021年-現在まで 東北大学 金属材料研究所 助教
https://researchmap.jp/70943629
・錯体化学
・固体物性化学
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