2025年度公募 seeds-008-0043 - 【関東】 多孔質材料のナノ空間を利用したカーボンドット製造プロセスの開発
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研究の成熟度

  1. TRL1

    基本原理・
    現象の確認

    基礎研究

  2. TRL2

    原理・現象の
    定式化

    基礎研究

  3. TRL3

    実験による
    概念実証

    応用研究

  4. TRL4

    実験室での
    技術検証

    応用研究

  5. TRL5

    使用環境に
    応じた技術検証

    実証

  6. TRL6

    実環境での
    技術検証

    実証

  7. TRL7以上

    実環境での
    技術検証

※TRL(TRL(Technology Readiness Level):特定技術の成熟度を表す指標で、異なったタイプの技術の成熟度を比較することができる定量尺度

VISIONビジョン

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VISION

ビジョン

将来的なカーボン産業成長への対応に向けた、製造プロセスの高度化

分離-精製の低コスト化が必須

カーボンドット(Carbon Dots: CDs)は直径20 nm以下の準0次元炭素系材料として定義され、
量子閉じ込め効果により発現する安定的な蛍光性能・生体相溶性・低毒性などの特徴からバイオ領域での応用において大きな注目を集めている。
他にもエレクトロニクスやエネルギー分野での利用が検討されており、2024年から2031年までに14%の年平均成長率(CAGR)で成長すると予測されている。
現状課題として、製造プロセスにおける不純物・未反応成分の除去工程によるプロセスの煩雑化があげられる。

USE CASE

最終用途例

バイオ・エレクトロニクス・エネルギー分野など幅広い市場にて期待

USE CASE 01発光特性制御

APPLICATION

APPLICATION

単分散化による応答性向上

多孔質材料内でカーボンドットを合成することで、粒子径などが均一になることで特定波長での発光特性が向上するなどの利点が期待されます。
それによりセンサーにおける感度向上などが想定されます。

STRENGTHS

強み

簡便な合成プロセスで高純度なカーボンドットを合成

STRENGTHS 01

廃液の低減・精製工程の排除

多孔質材料のナノ空間を活用することで、一貫して分離工程を排除し、
これまで根本的に解決されていなかった精製プロセスの短縮によるカーボンドット製造プロセスの簡略化を目指す。
本プロセスで得られる開発品は固体触媒、発光材料、センサーなど分離工程を経ることなく利活用することを想定している。

TECHNOLOGY

テクノロジー

ゼオライトの水熱合成着通を駆使した新規カーボン源導入法

TECHNOLOGY 01

安価なカーボン源を多孔質材料内に導入する手法を発見

ゼオライト合成における原料選択により、通常では導入困難な有機分子をゼオライトのミクロ細孔内に導入する方法を発見し、
この知見を活用してカーボンドットの炭素源の低コスト化を実現する。
すでに一例として、導入した炭素源から発光特性を示すカーボンドットを合成できることをすでに明らかにしている。
炭素源および加熱方法などを検討することで、発光波長などの制御を目指す。

PRESENTATION

共同研究仮説

量産化検討

共同研究仮説01

製造プロセスの高度化

発光特性制御・単分散化

カーボンドットの製造販売や応用先の開拓に興味のある企業との共同研究をしたいと考えています。
高機能カーボン材料を活用した発光材・触媒システムなどを想定しています。
特にスケールアップの検討などを共同で進めたいと考えています。

RESEARCHER

研究者

竹本 晶紀 東京大学工学系研究科 化学システム工学専攻 助教
経歴

2021年3月 博士(工学) 取得 大阪府立大学大学院 物質・化学系専攻 マテリアル工学分野
2021年4月 博士研究員 東京大学 工学系附属研究科総合研究機構
2023年4月 特任助教 東京大学 工学系研究科 化学システム工学専攻
2024年9月 助教 (現職) 東京大学 工学系研究科 化学システム工学専攻

研究者からのメッセージ

無機材料の知見を融合した高機能素材創出への挑戦

合成技術開発で社会のニーズに答える研究にトライしてみたいと思います。
「こんな性能があれば」「あの問題が解決できれば」など様々な要望を共有いただき、共同研究を進めていきたいです。
カーボンドットやゼオライトだけでなく、多くの無機材料を取り扱ってきた経験がありますので、
これを期にお互いのアイデアをかけ合わせることで高機能素材の創出を実現したいです。