2022年度公募 seeds-2441 - 【関東】 次世代白色UV吸収材 ー安心&透明サンスクリーン、高性能光触媒ー
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VISION

ビジョン

鉄イオンを安定化させた多孔質シリカによって、酸化チタンより安全、かつ用途が広い白色UV吸収材を開発

鉄とシリカで安心安全な透明サンスクリーン、安全かつ高性能は光触媒

水の配位した鉄イオンを多孔質シリカで安定させた安心安全な素材で、UVを吸収し、光触媒活性が高い/抑制された白色粉末を設計します。健康リスクのある酸化チタンの代替品として、日焼け止めクリームや化粧品用のUV吸収材へ、あるいはシリカの透明性を活かした自動車等の透明UVカットコーティングへの応用が期待できます。一方光触媒活性を活かせば光触媒として家庭や店舗、宇宙ステーション用の空気清浄機への応用も期待できます。食品用の白色顔料への応用も期待できます。

USE CASE

最終用途例

酸化チタンを代替、凌駕する安心安全な透明サンスクリーン

USE CASE 01酸化チタンを代替する化粧品&日焼け止めクリーム、凌駕するUVカット透明コーティング

APPLICATION

APPLICATION

酸化チタン代替、凌駕するUV吸収材

安全性に懸念の残る酸化チタンの代替として、化粧品やサンスクリーン、空気清浄機への応用が期待できます。溶媒等に分散させた際の透明性を活かし自動車等へのUVカットコーティングへの応用も期待できます。

STRENGTHS

強み

鉄とシリカといった安全かつ安価な素材から白色UV吸収材を作る

STRENGTHS 01

安心安全は白色UV吸収材で安全性に懸念の残る酸化チタンを代替

酸化チタンは白色顔料やUV散乱材、光触媒などとして、化粧品や日用品、食品、医薬品、建材等の分野で幅広く利用されていますが、2020 年に EU によって発がん分類区分2に指定されたのを皮切りに、フランスでは食品利用が禁止されるなど、その利用が制限されつつあります。

TECHNOLOGY

テクノロジー

酵素やタンパク質中には遍在するが合成できない(水を配位した)二核鉄イオンを設計する技術

TECHNOLOGY 01

不安定で合成も難しい二核鉄イオンの安定化・設計

水(やOH 基)を配位した二核鉄イオンは、赤色顔料等として食品にも利用されている酸化鉄とは異なり、UV を吸収することで酸化チタン以上の光触媒作用を示しますが、合成も難しく、また不安定であることが知られています。本技術は、同イオンをその多核化・酸化鉄への結晶化が制限される微細構造の多孔質シリカ粉末(白色)内部に埋め込むことで(DOI: 10.1016/j.mtnano.2022.100227)、または、多孔質シリカの細孔を足場としてナノ結晶を析出させた後にエッチングすることで(DOI: 10.1039/c9sc01253b)安定化・設計します。

PRESENTATION

共同研究仮説

安全性や透明性といった付加価値をもちながら、ベンチマーク酸化チタンを凌駕する性能の実現に向けて

共同研究仮説01

beyond酸化チタンに向けて

化粧品・素材・自動車メーカー

化粧品やサンスクリーン用素材を(委託)開発する化粧品メーカーや素材メーカー、自動車用等を塗料を開発する自動車メーカーやペイントメーカー

EVENT MOVIE

イベント動画

RESEARCHER

研究者

井出裕介 国立研究開発法人物質・材料研究機構 
国際ナノアーキテクトニクス研究拠点
(主幹研究員/グループリーダー代行)
経歴

平成18年4月  早稲田大学教育・総合科学学術院 助手
平成22年4月   広島大学大学院工学研究科科 助教
平成24年11月 物質・材料研究機構(NIMS) 主任研究員
平成32年4月   同上 主幹研究員/グループリーダー代行
令和4年10月    併任 横浜国立大学 客員教授

研究者からのメッセージ

研究シーズを実用化すべく辛抱強くサポート頂きたい!

本研究シーズは、酸化チタンよりも安全な物質で、白色でバインダーに埋め込んでも透明なUV吸収材を創製できる指針です。実用化には性能の向上は必須でありますが、そのための戦略は持っています。出来るだけ短期間での実用化に向けて、マンパワー確保のための予算面でのサポートだけでなく、安全性評価や大量合成といった企業ならではのノウハウの提供が頂ければ幸いです。