2022年度公募 seeds-2592 - 【近畿】 パターン光照射によるナノ結晶のパターニング
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VISION

ビジョン

機能性光硬化材料の開発

光をあてるだけであらゆるナノ結晶をポリマーフィルムにパターニング

近年、金属や無機のナノ結晶(粒子)の合成法が研究され、それらのサイズ・形状・組成などが容易に調整できるようになりました。その結果、様々な(光学的・電子的・磁気的・触媒的)性質を持ったナノ結晶が利用可能となっています。目的に沿ってナノ結晶を選定し、フィルムにパターニングすれば、例えば、電気伝導や熱伝導の方向を制御できるなど、色々な応用が考えられます。提案する方法は、原理的に、特定のモノマーやナノ結晶に限定されないと考えています。本研究でその特徴が明らかになれば、ワンステップで様々なナノ結晶をポリマーフィルムにパターニングすることのできる、機能性の光硬化材料の開発に繋がると期待しています。

USE CASE

最終用途例

フィルムに幅広い機能を付与

USE CASE 01ペロブスカイト量子ドット

APPLICATION

APPLICATION

発光材料のパターニング

ペロブスカイト量子ドットはフィルムに封止されており、水に浸しても直ちに劣化することはありません。

USE CASE 02銀ナノワイヤー

APPLICATION

APPLICATION

伝導性物質のパターニング

熱や電気がパターンに沿って流れることが期待されます。

USE CASE 03貴金属ナノ粒子

APPLICATION

APPLICATION

触媒のパターニング

パラジウムは無電解めっきの触媒として知られています。パラジウムなどの触媒をパターニングしたフィルムを無電解めっきに浸せば、パターンに沿って、銅やニッケルなどを析出させることができると考えられます。

STRENGTHS

強み

複雑な工程や特殊な装置を必要としないパターニング技術

STRENGTHS 01

パターン光照射によりナノ結晶のパターンを描く

系に最適な照射条件を把握すれば、分散液に光を照射するだけで、ナノ結晶をフィルムにパターニングできます。

TECHNOLOGY

テクノロジー

フィルムの生成とナノ結晶のパターニングを一度に行う新しい技術

TECHNOLOGY 01

重合反応の新しい活用方法

パターン光照射によって過渡的に生じる高分子の局所的な濃度差を駆動力にして、ナノ結晶をパターニングします。照射後は、ナノ結晶のパターンが刻まれたフィルムが生成します。光重合するモノマーに物質が分散や懸濁する限り、幅広い反応系に方法を展開することが可能です。また、照射条件の最適化により、コントラストの向上とパターンの細線化が可能です。

PRESENTATION

共同研究仮説

実用化に向けて:パターニングの材料や用途・目的(ニーズ)の開拓

共同研究仮説01

反応系や照射条件の選定

明瞭なパターンの誘起

対象とするナノ結晶やモノマーに最適な条件を見つけ、明瞭なパターンを描きたいと考えています。UV硬化業界などへの応用を想定しておりますが、用途や目的に応じて、幅広い業界の企業様と連携できればと考えています。

共同研究仮説02

露光装置の開発(応用)

パターン光の操作

フォトマスクを用いた従来の照射方法では、照射光の図柄(や強度)を調節することが難しいのが現状です。本技術の特長を最大限に引き出すために、直接描写技術や光投影技術などを含めた露光技術や装置に精通した企業様との連携も希望しています。

RESEARCHER

研究者

中西 英行 京都工芸繊維大学 材料化学系(教授)

研究者からのメッセージ

沢山のニーズをお待ちしています。お気軽にお声がけください。
お話しする方がお互いに理解しやすいと思いますので、お気軽にお声がけ下さい。