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エンプラからモノマーへの変換反応は100度以下数時間の反応で完了します。さらにモノマーが沈殿生成するため、ろ過での単離が可能となります。従来のモノマー合成法に比べて非常に高効率を達成しました。スケールアップも容易であり、100 gスケールは直ちに、kgスケールも少しの検討で可能と予想されます。反応は結合特異的であるため、特にビニル系ポリマーや天然素材との混合部材の廃棄物であれば、選択的アップサイクルが可能と想定されます。
石油由来プラスチックのアップサイクルの展開として、分解性ポリマーや循環型材料につなげることは、資源循環と環境保護の両方に貢献することになります。バイオベース分子をアップサイクル反応に利用することも可能であり、その場合は得られるポリマーはバイオベース・アップサイクル・分解性(循環性)の3つの要素を含むものとなります。本手法は複数の視点から環境負荷の低いポリマー製造法と言えます。
共同研究仮説
アップサイクルおよび関連したポリマー分解技術の移転が可能です。ご興味のある企業様には本技術の実用可能性やスケールアップの採算性など評価していただけますと幸いです。
また、複合材や他ポリマーとの混合物についての有効性がまだ検証できておりませんので、廃棄物をサンプル提供していただける企業様も大歓迎です。
ガラス転移温度100度以上のポリマー生成の可能性もあります。樹脂用途や電子部材、建材等へ代替材料としての展開が期待されます。
分解特性を生かしたバイオ材料への展開も想定されます。
一方、高分子量化が要検討項目になりますので、重合化学に強みをお持ちの企業様との連携も歓迎いたします。
研究者
経歴
2007年3月 博士(工学) 取得
2007年6月ー2011年9月 IBMアルマデン研究所 博士研究員
2011年9月ー2018年6月 山形大学 助教
2018年ー2024年3月 東京大学 准教授
2021年10月ー現在 JST さきがけ研究員(兼任)
2024年4月ー現在 京都工芸繊維大学 教授
代表論文
1. Y. Watanabe et al., JACS Au, in press. DOI: 10.1021/jacsau.4c00286
2. T. Ota et al., RSC Adv., 2023,13, 27764-27771. DOI: 10.1039/d3ra01025b
3. Y. Watanabe et al., Macromolecules, 2022, 55, 23, 10285–10293. DOI: 10.1021/acs.macromol.2c01747
4. K. Saito et al., J. Mater. Chem. A, 2020, 8, 28, 13921–13926. DOI: 10.1039/D0TA03374J