廃棄物が発生せず,表面が荒れず,金属表面の疲労特性が向上できる技術の確立
例えば、鋼のような高強度な材料ほど、欠陥に対する感受性が高いため、ピーニング後の表面の形状変化が金属の疲労限度を低下させる。そこで、表面が荒れないピーニングが求められている。また、従来のピーニングでは、ショット材を利用後、廃棄物が発生したため、リサイクルができる水をショット材として、水を最大限生かしたピーニング方法を確立する。
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ビジョン
例えば、鋼のような高強度な材料ほど、欠陥に対する感受性が高いため、ピーニング後の表面の形状変化が金属の疲労限度を低下させる。そこで、表面が荒れないピーニングが求められている。また、従来のピーニングでは、ショット材を利用後、廃棄物が発生したため、リサイクルができる水をショット材として、水を最大限生かしたピーニング方法を確立する。
最終用途例
APPLICATION
新たな表面改質が確立され、鋼の疲労寿命を向上させることができる
強み
超音波とウォータージェットを組み合わせることで、水中で発生する噴流が広がり、キャビテーション内が数千℃・数万気圧の状態のまま、対象物表面を加工できる。
テクノロジー
水に少量の薬品を含んだ液体内でキャビテーションを発生させるとキャビテーション内で荷電粒子の状態になりやすい。そのため、従来の化成処理よりも反応が促進して不働態皮膜(M. Ijiri, K. Yamaguchi, S. Kikuchi, F. Kato, Y. Kunieda, H. Sakurai, T. Ogi, T Yoshimura, Surfaces and interfaces, 2021, 25, 101194)も形成する。
共同研究仮説
自動車や建機などの輸送機器部品を製造している会社・業界に実際の材料を供与してもらい、導入実験を行う。また水を使用する技術であるため、海洋分野での応用も検討する。
研究者
2012年 龍谷大学 理工学部 卒業
2014年 龍谷大学大学院 理工学研究科 修士課程機械システム専攻 修了
2017年 岡山大学大学院 自然科学研究科 博士課程 産業創成工学専攻 修了
2017年 山陽小野田市立山口東京理科大学工学部 ポストド クトラル研究員
2018年 東京電機大学工学部先端機械学科 助教
2019年 国士舘大学 理工学部理工学科機械工学系 非常勤講師
2021年 現在 東京都立大学システムデザイン学部機械システム工学科 助教