2025年度公募 seeds-008-0006 - 【近畿】 産業酵母の機能を飛躍的に向上させる革新的変異導入技術
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研究の成熟度

  1. TRL1

    基本原理・
    現象の確認

    基礎研究

  2. TRL2

    原理・現象の
    定式化

    基礎研究

  3. TRL3

    実験による
    概念実証

    応用研究

  4. TRL4

    実験室での
    技術検証

    応用研究

  5. TRL5

    使用環境に
    応じた技術検証

    実証

  6. TRL6

    実環境での
    技術検証

    実証

  7. TRL7以上

    実環境での
    技術検証

※TRL(TRL(Technology Readiness Level):特定技術の成熟度を表す指標で、異なったタイプの技術の成熟度を比較することができる定量尺度

VISIONビジョン

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VISION

ビジョン

微生物を用いたバイオものづくり技術の普及により循環型社会の実現に貢献

産業酵母を改良しバイオものづくりの競争力を強化

微生物を利用した物質生産は、化学、繊維、食品・飲料製造業など幅広い産業分野で長年活用されてきましたが、
持続可能な社会の実現に向けてその重要性が益々高まっています。
しかしながら、微生物育種技術の多くは古典的なものであり、画期的な技術が不足しています。
そこで、革新的な変異導入技術により微生物を改変することで、目的物質の生産効率向上や、既存製品の付加価値の向上を目指します。

USE CASE

最終用途例

微生物への変異導入により機能を向上

USE CASE 01食品・飲料・化学・材料業界

APPLICATION

APPLICATION

非遺伝子組換え技術により有用化合物の生産性や付加価値を向上

酵母Saccharomyces cerevsiaeなどに、非遺伝子組換え技術による変異を導入して、
食品・飲料分野における製品の風味改良や、化学・材料分野における有用化合物生産性の向上を実現します。

USE CASE 02製薬・酵素業界

APPLICATION

APPLICATION

微生物を改良し生産性や付加価値を向上

酵母Pichia pastorisなどに変異を導入して、製薬・酵素分野における抗体医薬品や酵素などの生産性の向上を実現します。

STRENGTHS

強み

点変異と構造変異を導入可能な新規変異導入技術

STRENGTHS 01

非遺伝子組換え技術により微生物の機能を大幅に向上

新規性:2種類の変異を同時導入可能な新規技術
簡便性:プラスミド導入・培養のみで変異体を取得可能
非遺伝子組換え微生物対応:外来DNAを残さず、社会的受容性が高い
産業展開:実験室株から実用株(多倍体酵母やP. pastoris)への応用が可能

TECHNOLOGY

テクノロジー

ゲノムDNA全体に高頻度で点変異と構造変異を導入可能

TECHNOLOGY 01

簡便に大規模な変異を導入可能

・校正機能欠損ポリメラーゼによる点変異導入
・ゲノム編集技術を応用した繰り返し配列の切断による構造変異導入
・性質の異なる2種類の変異を効率的に導入することで大規模ゲノム改変が可能
・得られた変異株は非組換え体扱い(法的・社会的制約を回避)
・酵母S. cerevisiaeのストレス耐性や物質生産性向上の実績あり

PRESENTATION

共同研究仮説

変異導入による産業微生物の改良

共同研究仮説01

企業が保有する産業微生物の機能を大幅に向上

産業微生物による有用化合物生産性や製品の付加価値向上を実現

食品・飲料、化学・材料、製薬・酵素、バイオ燃料分野などにおいて、企業が保有する微生物(特に酵母など)に対して独自の変異導入技術を適用し、
微生物の有用化合物生産性や、製品の付加価値向上を目指します。

RESEARCHER

研究者

山田 亮祐 大阪公立大学大学院工学研究科 
准教授
経歴

2010年度 博士(工学)取得
2011–2012年度 神戸大学 助教
2013–2017年度 大阪府立大学 助教
2018–現在 大阪公立大学 准教授
2018–2019年度 クイーンズランド大学研究員(兼任)
2020–2023年度 JSTさきがけ研究員(兼任)

  • リサーチマップ

    https://researchmap.jp/7000004128

     

  • 専門領域

    ・生物化学工学
    ・代謝工学
    ・合成生物学
    ・タンパク質工学
    ・酵素工学

  • 共同研究の経験がある企業/業界

    食品・化学メーカー

研究者からのメッセージ

「高効率変異導入技術」で産業酵母の性能を最大化

酵母をはじめとする微生物を用いた物質生産は、化学、繊維、食品・飲料製造業など多様な産業分野で広く活用されており、
バイオエコノミーの進展とともに今後ますますの市場拡大が見込まれています。
私たちが独自に開発した高効率な変異導入技術は、すでにモデル酵母(S. cerevisiaeの実験室株)において多数の顕著な成果を上げています。
現在、この技術を産業で利用されているS. cerevisiae株やその他の産業用酵母などへ展開し、その実用化を加速させることを計画しています。
そこで、産業微生物の利用・改良に取り組む企業と、企業の保有する微生物の性能向上や、その過程で生じる具体的な課題の解決に向けた共同研究の実施を強く希望しています。これからのバイオエコノミー社会を牽引するような成果を目指し、ぜひ協力させていただきたく、ご連絡をお待ちしております。