産業酵母を改良しバイオものづくりの競争力を強化
微生物を利用した物質生産は、化学、繊維、食品・飲料製造業など幅広い産業分野で長年活用されてきましたが、
持続可能な社会の実現に向けてその重要性が益々高まっています。
しかしながら、微生物育種技術の多くは古典的なものであり、画期的な技術が不足しています。
そこで、革新的な変異導入技術により微生物を改変することで、目的物質の生産効率向上や、既存製品の付加価値の向上を目指します。
若手研究者産学連携
プラットフォーム
研究の成熟度
TRL1
基本原理・
現象の確認
基礎研究
TRL2
原理・現象の
定式化
基礎研究
TRL3
実験による
概念実証
応用研究
TRL4
実験室での
技術検証
応用研究
TRL5
使用環境に
応じた技術検証
実証
TRL6
実環境での
技術検証
実証
TRL7以上
実環境での
技術検証
※TRL(TRL(Technology Readiness Level):特定技術の成熟度を表す指標で、異なったタイプの技術の成熟度を比較することができる定量尺度
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ビジョン
微生物を利用した物質生産は、化学、繊維、食品・飲料製造業など幅広い産業分野で長年活用されてきましたが、
持続可能な社会の実現に向けてその重要性が益々高まっています。
しかしながら、微生物育種技術の多くは古典的なものであり、画期的な技術が不足しています。
そこで、革新的な変異導入技術により微生物を改変することで、目的物質の生産効率向上や、既存製品の付加価値の向上を目指します。
最終用途例
APPLICATION

酵母Saccharomyces cerevsiaeなどに、非遺伝子組換え技術による変異を導入して、
食品・飲料分野における製品の風味改良や、化学・材料分野における有用化合物生産性の向上を実現します。
APPLICATION

酵母Pichia pastorisなどに変異を導入して、製薬・酵素分野における抗体医薬品や酵素などの生産性の向上を実現します。
強み
新規性:2種類の変異を同時導入可能な新規技術
簡便性:プラスミド導入・培養のみで変異体を取得可能
非遺伝子組換え微生物対応:外来DNAを残さず、社会的受容性が高い
産業展開:実験室株から実用株(多倍体酵母やP. pastoris)への応用が可能
テクノロジー
・校正機能欠損ポリメラーゼによる点変異導入
・ゲノム編集技術を応用した繰り返し配列の切断による構造変異導入
・性質の異なる2種類の変異を効率的に導入することで大規模ゲノム改変が可能
・得られた変異株は非組換え体扱い(法的・社会的制約を回避)
・酵母S. cerevisiaeのストレス耐性や物質生産性向上の実績あり
共同研究仮説
食品・飲料、化学・材料、製薬・酵素、バイオ燃料分野などにおいて、企業が保有する微生物(特に酵母など)に対して独自の変異導入技術を適用し、
微生物の有用化合物生産性や、製品の付加価値向上を目指します。
研究者
2010年度 博士(工学)取得
2011–2012年度 神戸大学 助教
2013–2017年度 大阪府立大学 助教
2018–現在 大阪公立大学 准教授
2018–2019年度 クイーンズランド大学研究員(兼任)
2020–2023年度 JSTさきがけ研究員(兼任)
https://researchmap.jp/7000004128
・生物化学工学
・代謝工学
・合成生物学
・タンパク質工学
・酵素工学
食品・化学メーカー
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