2022年度公募 seeds-2511 - 【東海】 金属表面の非破壊試験用フレキシブル磁気センサの開発
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VISIONビジョン

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VISION

ビジョン

柔軟に湾曲する磁性薄膜により革新的非破壊イメージングを実現する計測システムの開発

磁気光学イメージングにより金属表面の欠陥部をスマートに検出します。

被検体形状にフィットして柔軟に形状を変形させることが可能な磁気センサを開発することで,磁気光学イメージング法を応用した新たな電磁気非破壊試験法を開発します。本研究開発により,橋梁やプラントといった曲面を有する金属部品の損傷を画像として取得し,ワイヤレス通信でデータの送信や監視することによって,非破壊試験の高精度化かつ少人化を実現し、スマート保全サービスを社会に実装することを目指します。

USE CASE

最終用途例

自在に湾曲する磁界イメージセンサ

USE CASE 01鉄橋やプラント、溶接箇所のような複雑な形状の金属表面における欠陥の検出および評価

APPLICATION

APPLICATION

非破壊試験の高精度化,高効率化

本技術は、高い空間分解能の欠陥画像が簡便に得られます。イメージング技術は,ワイヤレス通信のようなIoT技術とも親和性が高く,非破壊試験を効率化し,安全でスマートな検査技術を提供します。

STRENGTHS

強み

マイクロメートルオーダの欠陥まで検出可能

STRENGTHS 01

潜在的に存在する発生段階の微細な欠陥が検出できます

本研究で開発するセンサは,1mm以下の無数の磁区により構成されます。イメージングの際,個々の磁区が画素として働くため,空間分解能としては原理的にマイクロメートルオーダを達成できます。磁区の大きさはセンサ自体の大きさには依存しないため,1度に大面積のセンサを形成することが可能です。

TECHNOLOGY

テクノロジー

磁気光学イメージングによる電磁的非破壊試験

TECHNOLOGY 01

磁性ガーネットの磁化方位の変調を可視化

【論文】
[1]R.Hashimoto他,MATERIALS,15(3),2022
[2]R.Hashimoto他,Journal of Information and Communication Engineerig,7(2),p.448,2021
【表彰】
[1] ENDE2015 Organizing Committee,「ENDE2015 Award」, (2015)
[2] 電気学会マグネティクス技術委員会,「研究奨励賞」, (2013)

PRESENTATION

共同研究仮説

革新的な磁気光学イメージングを実現する磁性薄膜を開発します

共同研究仮説01

スピンコートによるフレキシブル磁気光学薄膜の形成

スピンコートによるフレキシブル磁気光学薄膜の形成

スピンコーティングはクリーン設備なども不要で,安価で容易に光学薄膜を形成できるプロセスの一つです。これまでに確立してきたプロセスによりスピンコート用の新材料を開発し,スパッタ法やゾル・ゲル法などの従来プロセスではできない,フレキシブルな磁気光学薄膜を開発します。

EVENT MOVIE

イベント動画

RESEARCHER

研究者

橋本良介 独立行政法人国立高等専門学校機構 
鈴鹿工業高等専門学校 
電気電子工学科(講師)

経歴

2016年3月 豊橋技術科学大学電気・電子情報工学専攻博士後期課程修了 博士(工学)
2016年4月 鈴鹿工業高等専門学校 電気電子工学科助教
201X年4月 鈴鹿工業高等専門学校 電気電子工学科講師,現在に至る
主に,磁気光学イメージングを応用した非破壊試験に関する研究に従事
researchmap: https://researchmap.jp/mag-lab

研究者からのメッセージ

光学分野にイノベーションを起こす新規薄膜形成プロセスの開拓を目指します

一般的な光学薄膜は単結晶基板やガラス基板上に形成され,自在に湾曲させることが困難でした。これは,成膜後に行う結晶化熱処理が大きなネックになっていたためです。
これまで研究者が独自に開発してきた薄膜形成プロセスにより,フレキシブル基板上に磁気光学薄膜が形成できることを確認しています。本研究でブレイクスルーを起こすためには素材となる粒子の制御が課題となっています。
材料の合成や粉末の取り扱いに長けた企業様とタッグを組むことで,光学分野にイノベーションを起こしたいと考えています。