2023年度公募 seeds-4735 - 【関東】 時間超解像撮影が可能な自然光ホログラフィックビデオカメラの開発
  • エレクトロニクス
  • 自動車・機械
  • IT・通信
  • 素材
  • 電気電子工学
  • その他工学
  • ロボット・FA
  • センサ・計測・解析
  • ドローン・無人航空機活用
  • AI活用
  • 人手不足解消
  • #光学
  • #イメージング
  • #カメラ
  • #ファクトリーオートメーション
  • #マシンビジョン
  • #検査
  • #ホログラフィ
  • #センサ
VISIONビジョン

このシーズに
問い合わせる

VISION

ビジョン

カメラ自身の性能を超越する動画撮影技術を確立し、より高速に動画撮影できるビデオカメラを実現

時間超解像カメラシステムを開発

ビデオカメラの動画撮影速度はカメラ自身の性能で決まるため、その速度を超えての動画撮影は困難である。本事業ではホログラム画像の多重記録技術を利用して、カメラ自身の撮影速度よりも高速な動画撮影を可能にするビデオカメラ-時間超解像カメラ-を実現をすることを目的とする。異なる多重記録技術を融合することによって一桁以上の、将来的には二桁以上の撮影速度高速化を目指す。

USE CASE

最終用途例

動画撮影速度が律速していた様々な課題を解決

USE CASE 01生産ラインにおける生産効率の向上

APPLICATION

APPLICATION

外観検査/製品検査カメラ

ビデオカメラの撮影速度が十分でないことに起因して製品工場における検品速度が生産効率を律速していた場合、時間超解像カメラは生産効率のさらなる向上へと寄与できる。

USE CASE 02ロボット/ドローンの新たな「目」

APPLICATION

APPLICATION

マシンビジョン/視覚センサ用カメラ

時間超解像カメラとAIとの協調により、ヒトでは難しい瞬時かつ高速な判断を可能にし、ロボットやドローンでしかできない動きや作業の実現へと寄与できる。

STRENGTHS

強み

なによりも動画撮影速度が優先される場面で真価を発揮

STRENGTHS 01

既存のビデオカメラを基にして撮影速度を向上

発明した時間超解像撮影法は、原理的にはどのようなビデオカメラにも適用できるため、汎用的に撮影速度を向上できる。また、理論上は一桁以上の高速化も見込めるため、高価なビデオカメラでしか実現できないような撮影速度も安価に達成できる可能性も秘めている。なによりも撮影速度が要求される用途にも適している。

TECHNOLOGY

テクノロジー

ホログラム画像の時間多重記録により時間超解像撮影を実現

TECHNOLOGY 01

一枚の画像中に異なる瞬間の情報を多重記録

ホログラフィとは、光の干渉現象を利用して干渉縞=ホログラム画像を撮影する技術である。一般の写真技術とは異なり、ホログラム画像自体からは有意な像を見ることはできないため、コンピュータ上での画像再構成処理が必要である。見方を変えれば、撮影対象の情報をホログラム画像という形に変換して取得できるため、信号処理の観点からは多重記録が可能である。本事業では、ホログラム画像を時間軸方向に多重記録することで、撮影に用いるカメラ自身の撮影速度よりも高速な動画撮影を可能にする。撮影技術の工夫によって高速化している点も特長である。

PRESENTATION

共同研究仮説

時間超解像カメラシステムの実現とその産業応用

共同研究仮説01

時間超解像カメラの開発

カメラシステムの小型化、スタンドアロン化

カメラ業界の企業様と、撮影システムの小型化、画像再構成処理システムのハードウェア実装、およびシステム全体のスタンドアロン化を目指した研究開発を実施する。
FA業界や産業用ロボット・ドローン業界の企業様との意見交換を通して、社会ニーズと時間超解像カメラの性能とをすり合わせた研究開発を実施する。

EVENT MOVIE

イベント動画

RESEARCHER

研究者

角江 崇 千葉大学 大学院工学研究院 准教授
経歴

■経歴
2012年3月 京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 設計工学専攻 修了(博士(工学)取得)
2012年4月 千葉大学 大学院工学研究科 助教
2017年4月 千葉大学 大学院工学研究院 助教
2022年10月 千葉大学 大学院工学研究院 准教授(現在に至る)

■受賞歴
2013年2月 第29回井上研究奨励賞
2013年3月 平成24年度コニカミノルタ画像科学奨励賞
2013年4月 第12回船井研究奨励賞
2016年6月 2015年度(第6回)HODIC 鈴木・岡田記念賞(技術部門奨励賞)
2019年1月 高柳健次郎財団 2018年研究奨励賞
2020年4月 令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(若手科学者賞)

■ウェブページ
https://katla.nd.chiba-u.jp/~t-kakue/
https://researchmap.jp/t-kakue

研究者からのメッセージ

速くて視えなかったものを可視化し、新たな価値を創造したい。

動画を撮影する際に重要な二大要素は「解像度」と「撮影速度」です。本事業では後者にフォーカスし、撮影速度が追い付かないがゆえに解決できていなかった課題に対して共に向き合っていければと思っています。