2021年度公募 seeds-1695 - 【関東】 空飛ぶクルマの空力設計DXと実機飛行
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VISION

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空飛ぶクルマの空力設計DXと実機飛行

誰もが自由に移動できる世の中を目指して

「脱炭素」「カーボンニュートラル」と言った用語を頻繁に耳にするようになりました。活用エネルギー資源の転換による環境配慮が世界的に推奨され、陸上移動手段としては従来のガソリン車が電気自動車(EV)等に代わろうとしています。このEV普及や蓄電池技術の発展を受け、点と点をダイレクトに結ぶ空の移動手段として、電動かつ自動の「空飛ぶクルマ(eVTOL, electric-Vertical-Take-Off-and-Landing)」の開発が国内外で活発化しています。その市場規模は2040年までに約100兆円以上になるとの予測があります。本研究では、この空飛ぶクルマの標準機体を最新の流体シミュレーション技術および風洞実験を駆使して設計し、提案します。そして実機を製作し飛行試験を行う事を予定しています。医療、離島輸送、渋滞緩和、レジャーからスタートし、将来的には誰もが身近に利用できる移動サービス(Maas)の提供を目指します。また我が国の空飛ぶクルマ研究全体を推進し、産業として定着させる事を想定しています。

USE CASE

最終用途例

電動化された新しい移動手段「空飛ぶクルマ」

USE CASE 01ドクターヘリの代替として医療に貢献

APPLICATION

APPLICATION

ヘリコプタの高いコストと深刻な操縦者不足を同時に解決!?

電動化により(部品数を少なくして)コストを下げ、自動操縦化された「空飛ぶクルマ」により、ヘリコプタの高いコストと深刻な操縦者不足の同時解決が有望視されています。更には新しい離島交通・都市交通、観光事業の活性化への用途も期待されています。

STRENGTHS

強み

「空飛ぶクルマ」による新しい移動手段が切り拓く未来

STRENGTHS 01

電動化による自動運転と複数プロペラの採用でリスク軽減

これまでに提案されている「空飛ぶクルマ」に共通の特徴として,「電動化による自動運転」と「複数のプロペラの採用」によるリスク軽減があります。前者はヒューマンエラーによる事故を無くし、後者は1つのプロペラに異常があった場合でも安全な飛行が継続できるようにします。

TECHNOLOGY

テクノロジー

航空宇宙機で培われた空力技術を転用

TECHNOLOGY 01

機体形状や空力デバイスをとことん追求

本研究では「1.胴体の独自形状”NACA4412rev”」「2.国産火星飛行機の回転翼・固定翼空力干渉の空力計算経験」「3.空力デバイス”Vortex Flap”」の3つを柱として、独自の空飛ぶクルマを設計し提案します。

PRESENTATION

共同研究仮説

新しい移動手段を一緒に作りませんか

共同研究仮説01

空力専門家とのタッグによる「空飛ぶクルマ」の実機開発

世界的にはアメリカ航空宇宙学会(AIAA)などで、空飛ぶクルマ関連の国際学会発表件数が飛躍的に増加しています。一方国内ではドローンと同様、関連技術や法整備は欧米に後れを取っています。一緒に我が国の空力業界における空飛ぶクルマ研究全体を推進し、産業として定着させませんか。

EVENT MOVIE

イベント動画

RESEARCHER

研究者

北村圭一 横浜国立大学
経歴

2008年 03月 名古屋大学大学院 工学研究科博士課程修了 博士(工学)の学位取得

2008年 04月 宇宙航空研究開発機構(JAXA) プロジェクト研究員

2011年 04月 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 日本学術振興会特別研究員PD

2011年 10月 米国NASAグレン研究所 客員研究員

2012年 10月 名古屋大学大学院 助教

2014年 04月 横浜国立大学大学院工学研究院 准教授 (現在に至る)

 

【主な受賞】 

・令和4年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)   2022年04月

・平成31年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞  2019年04月

 

【著書】 

・Advancement of Shock Capturing Computational Fluid Dynamics Methods: Numerical Flux Functions in Finite Volume Method  2020年11月(単著)

・空飛ぶクルマ  ~空のモビリティ革命に向けた開発最前線~  2020年10月(分担執筆)

 

【詳細】

https://er-web.ynu.ac.jp/html/KITAMURA_Keiichi/ja.html

研究者からのメッセージ

JAXAとロケットの空力に携わっている経験を活かし,企業の方と「空飛ぶクルマ」を作りたい!

これから世界で活発に開発される「空飛ぶクルマ」を、ぜひ企業の方と一緒に作り上げたいと思っています。日本の研究や技術開発の発展につながれば幸いです。