誰もが自由に移動できる世の中を目指して
「脱炭素」「カーボンニュートラル」と言った用語を頻繁に耳にするようになりました。活用エネルギー資源の転換による環境配慮が世界的に推奨され、陸上移動手段としては従来のガソリン車が電気自動車(EV)等に代わろうとしています。このEV普及や蓄電池技術の発展を受け、点と点をダイレクトに結ぶ空の移動手段として、電動かつ自動の「空飛ぶクルマ(eVTOL, electric-Vertical-Take-Off-and-Landing)」の開発が国内外で活発化しています。その市場規模は2040年までに約100兆円以上になるとの予測があります。本研究では、この空飛ぶクルマの標準機体を最新の流体シミュレーション技術および風洞実験を駆使して設計し、提案します。そして実機を製作し飛行試験を行う事を予定しています。医療、離島輸送、渋滞緩和、レジャーからスタートし、将来的には誰もが身近に利用できる移動サービス(Maas)の提供を目指します。また我が国の空飛ぶクルマ研究全体を推進し、産業として定着させる事を想定しています。