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粒子が絶縁性の溶液中に孤立して存在するとき、外部から平行電界を印加すると、粒子は誘電分極し、電気力線に沿うように回転トルクをうけ、電界に沿って配向します。これが電場配向です。複数の粒子が溶液中に存在するとき、これに加えて粒子同士の分極電荷により鎖状構造を形成します。これを電界整列と呼びます。電界整列は、フィラー粒子に電界がかかる系(溶液が絶縁的)であれば、フィラー粒子や樹脂溶液の種類を選ばず広い範囲の材料に適用可能であるというメリットがあります。
粒子の誘電分極を利用した電界整列技術は、多数の報告があるものの、比重の大きなフィラーを面直方向に整列する際に、粒子が沈降し、理想的なフィラー鎖が形成できず、熱伝導パスの形成が不十分である問題がありました。そこで私たちは、電界整列の際に、系全体を回転させることで、フィラーを元の位置にとどまらせる「回転電極電界整列技術」を考案しました。これにより理想的な電界整列が実現され、放熱シートの熱伝導率を向上させることができました。
共同研究仮説
研究設備
研究者
経歴
2019/2 – 現在:九州大学大学院システム情報科学研究院 助教
2017/4 – 2019/1 : 名古屋大学 未来材料・システム研究所 学振-PD
2014/4 – 2017/3: 早稲田大学理工学術院 助手
学位 2017年3月: 博士(工学), 早稲田大学
主要研究テーマ (分野:半導体デバイス工学、電気工学)
ダイヤモンド半導体デバイス開発
カーボンナノチューブのセンサ応用
粒子操作技術の放熱シート応用(2019~)
多数の共同研究実績
URL
reserchmap https://researchmap.jp/masafumi_inaba/
HP https://masafumi-inaba.jimdofree.com/