2024年度公募 seeds-5216 - 【】 超省エネルギー化を目指した次世代グリーン型窒化物相変化メモリの開発
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VISION

ビジョン

次世代不揮発メモリの実現

従来Te基相変化材料を代替する窒化物メモリ材料の開発

情報通信量は今後も増加し続けると予測され、デバイス内での情報保存・処理を行うメモリの高性能化が一層重要となる。次世代型ストレージクラスメモリ(SCM)の開発が進んでおり、高速かつ信頼性の高いメモリ技術が求められている。特に相変化メモリ(PCRAM)は、2017年に「Optane Memory」として実用化されており、高速な書き換え能力を持つ有力な技術だ。本研究提案は、従来の相変化材料を代替する窒化物メモリ材料の開発も進められており、さらなる高速性や省エネルギー性能を実現する次世代メモリ技術として期待されている。

USE CASE

最終用途例

高速大容量化ストレージデバイス

USE CASE 01データセンター向け超高速アクセス

APPLICATION

APPLICATION

5G・IoTデバイスにおけるエッジコンピューティング

高速大容量ストレージデバイスは、データセンターの効率向上やAIのリアルタイムデータ処理、5Gエッジコンピューティング、高性能ゲーミング、科学シミュレーションにおいて重要な役割を果たす。

STRENGTHS

強み

身近で構造が単純なクロム窒化物高速な相変化により大きな電気抵抗変化を示すことを発見した。

STRENGTHS 01

クロム窒化物は、実用材GSTより速い動作速度が実現できた。

クロム窒化物型相変化メモリ素子は、窒素原子の僅かな移動と結晶構造変化により動作するため、従来PCMより動作電力を低減できることを確認した。

TECHNOLOGY

テクノロジー

省エネルギー相変化材料の新規開発

TECHNOLOGY 01

結晶間相変化を利用して窒化物相変化材料の開発

クロム窒化物は成膜状態で低電気抵抗を示し、立方晶(Cubic相)構造を持つ。一方、電圧パルスによるジュール加熱で高電気抵抗に変化したCrN領域は、HRTEM解析により六方晶CrN2(Hexagonal相)であることが示された。このプロセスは材料融解を必要とせず、従来の相変化材料と比較して、約一桁のエネルギー消費削減を可能にする。

PRESENTATION

共同研究仮説

ウェハーレベルデバイス作製

共同研究仮説01

デバイス作製技術の提供

大規模高集積度デバイスの実現

研究室レベルの成膜装置では小規模な成膜しかできず、ウエハーレベルの量産が困難。自作の孔型メモリ素子はFIB加工が必要で効率が低下し、性能のばらつきも生じる。半導体企業と協力すれば成熟したプロセスラインを提供され、窒化物相変化メモリが競争力のある次世代不揮発性メモリとして普及する可能性が高まる。

RESEARCHER

研究者

双 逸 東北大学材料科学高等研究所、助教
経歴

2019年〜2021年
東北大学工学研究科知能デバイス材料学専攻・学振特別研究員DC1
2021年〜現在
東北大学材料科学高等研究所 助教
2024年〜現在
JST創発研究員

研究者からのメッセージ

貴社と協力し、窒化物相変化メモリの量産化を加速させ、次世代省エネメモリを実用化したいと考えています。

貴社の高度な半導体プロセス技術と協力することで、当研究の窒化物相変化メモリの量産化および市場展開を加速し、次世代の高容量省エネメモリの実用化を目指したいと考えています。ぜひご一緒にプロジェクトを推進させていただければ幸いです。