2023年度公募 seeds-4779 - 【東北】 低廉かつ小型で多機能な高圧抽出分離装置の開発と機能性製品の創出 -SDGs適合型技術を目指して-
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VISIONビジョン

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VISION

ビジョン

近未来の「ひとの五感に迫る製品群」の「グリーンプロセスでの製造」における実学的応用・社会実装に向けて

日本式化学工学プロセスのスケールダウン・ナンバリングアップ,そして近未来のグリーンイノベーションへ

1980年代より国際的に研究開発が進めれた超臨界抽出技術を受けて,2012年に独自開発した亜臨界分離技術は,在来型の蒸留・抽出・分離等の化学工学プロセスとは異なり,大幅なスケールダウンを実現できることがメリットです,自然界にありふれた水やエタノール,二酸化炭素など環境溶媒のみを製造工程に用いることができる点もメリットの一つと考えています.
以上を背景に,SDGsの推進に向けて,日本発の医薬食品・飲料・化粧品・化成品等の製造のグリーンイノベーションを目指します.ひとの五感に迫る製品開発も実施します.独自に構築した学理や理論に裏付けされた抽出分離実験の補助・サポート・支援も行います.

USE CASE

最終用途例

次世代グリーン製造工場や新製品・素材の創出に向けて

USE CASE 01医薬食品・飲料・化粧品・化成品などの新たな価値を創造します.

APPLICATION

APPLICATION

亜臨界溶媒分離技術は,在来型分離技術とは異なる技術です.

開発した亜臨界分離技術は,独自の低温高圧方式により,沸点や極性の異なる化学物質を高選択的に分離できます.化合物群の連続安定生産と量産化を兼ね備えた技術です.クロマト技術に迫る分離性能も期待できます.

USE CASE 02〇 摘果みかん果皮からの抽出分離における適用事例

APPLICATION

APPLICATION

カロテノイドやポリメトキシフラボンをクロロフィルと分離可能!

抗酸化成分であるノビレチンやタンゲレチンといったポリメトキシフラボンやカロテノイドを塔頂から,夾雑するクロロフィルを塔底から分離生産することができます

MARKET

MARKET

生薬としての応用の他,食品添加物への応用が期待されます

みかん果皮は陳皮として応用されていますが,エキスとして取り出すことで新たな経口生薬が生まれる可能性があります.塔頂から得られる黄色の機能性成分については,新たな食品添加物としての応用が期待されます

USE CASE 03〇 藻油の抽出分離において想定される事例 -新しいバイオエタノディーゼル燃料(仮)の創出に向けて

APPLICATION

APPLICATION

藻由来の色や独特の匂いを分離できます

二酸化炭素-エタノール-水系の混合溶媒を抽出分離に用いると,最終製品としてバイオエタノールと藻油(バイオディーゼル)の混合燃料が塔頂から得られものと想定(脱色された藻体はタンパク源として利用も!)

MARKET

MARKET

抗酸化オイルを創出でき,食品添加物や化粧品に応用できます

夾雑するクロロフィルと分離された藻油は,抗酸化オイルとして利用できます.脱色された藻体は,高タンパクな食材としてフェイクミートなどへの応用が想定されます

STRENGTHS

強み

ひとの五感に迫る新しい製品価値の創造に向けて

STRENGTHS 01

在来型の常圧プロセス由来の製品とは一味違う価値を創造します

環境適合型溶媒を用いた新しい分離技術や装置の普及拡大を通じて,
人の五感に寄与しうるような健康で心豊かな社会基盤の創出を目指しています.
香・色・味などを分離し、新しい素材を提供します.
国際展開に向けた大学発ベンチャーへの挑戦も視野に入れています.

STRENGTHS 02

平成28年に施行された高圧ガス保安法の緩和に準じています

本装置試作機は100cc以下のサイズであり中小事業者や小規模事業者でも活用可能です

TECHNOLOGY

テクノロジー

多成分高圧混合溶媒による気液・液液平衡を駆使した新しい工学技術を切り開きます

TECHNOLOGY 01

独自の低温高圧方式により沸点や極性の異なる物質を分離します

独自に開発した実験装置・手法をもとに,大学環境でこそ実現できる理論研究も鋭意進めています.世界をリードする日本発の高圧抽出分離予測シミュレーションの精度をさらに高めつつ,時短かつ効率的で最適なケーススタディーのソリューション提供を目指していきたいと考えています.国際的にさらにリードの幅を広げるためには,より広範な応用分野での用途開発が必要で,実証データを集積することでの実績の積み重ねがさらに必要です.

TECHNOLOGY 02

独自のエントロピー型溶解度パラメータによる理論予測がサポート

2016年に考案した独自の熱力学物性「エントロピー型溶解度パラメータ(eSP)」は,物質の極性を定量評価するための指標となるもので,特に超臨界・亜臨界域において効果を発揮します.さらに,低沸点成分の抽出分離の際には,このeSP値に,物質の揮発力を加味する必要があるものと考えており,現在その新たな物理量の開発も同時に検討しています.

PRESENTATION

共同研究仮説

超臨界抽出法・亜臨界分離法のさらなる用途開発に向けて

共同研究仮説01

難しい技術にアプローチします.企業ニーズをリクエストします.

天然・合成素材や未利用資源には未知の可能性が秘められています

現在,企業などで市販化されている製品の純度向上や副産物の応用に向けての抽出分離技術の相談に,本技術のさらなる飛躍のためのヒントが隠されているケースも多いと考えています.ご相談内容からのヒントを是非ご提供ください.

RESEARCHER

研究者

研究者からのメッセージ

社会的企業ニーズにより次世代の研究者や学者を育んでいただけたら嬉しいです.

今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます.