若手研究者産学連携
プラットフォーム
このシーズに
問い合わせる
ビジョン
最終用途例
APPLICATION
開発した亜臨界分離技術は,独自の低温高圧方式により,沸点や極性の異なる化学物質を高選択的に分離できます.化合物群の連続安定生産と量産化を兼ね備えた技術です.クロマト技術に迫る分離性能も期待できます.
APPLICATION
抗酸化成分であるノビレチンやタンゲレチンといったポリメトキシフラボンやカロテノイドを塔頂から,夾雑するクロロフィルを塔底から分離生産することができます
MARKET
みかん果皮は陳皮として応用されていますが,エキスとして取り出すことで新たな経口生薬が生まれる可能性があります.塔頂から得られる黄色の機能性成分については,新たな食品添加物としての応用が期待されます
APPLICATION
二酸化炭素-エタノール-水系の混合溶媒を抽出分離に用いると,最終製品としてバイオエタノールと藻油(バイオディーゼル)の混合燃料が塔頂から得られものと想定(脱色された藻体はタンパク源として利用も!)
MARKET
夾雑するクロロフィルと分離された藻油は,抗酸化オイルとして利用できます.脱色された藻体は,高タンパクな食材としてフェイクミートなどへの応用が想定されます
強み
環境適合型溶媒を用いた新しい分離技術や装置の普及拡大を通じて,
人の五感に寄与しうるような健康で心豊かな社会基盤の創出を目指しています.
香・色・味などを分離し、新しい素材を提供します.
国際展開に向けた大学発ベンチャーへの挑戦も視野に入れています.
本装置試作機は100cc以下のサイズであり中小事業者や小規模事業者でも活用可能です
テクノロジー
独自に開発した実験装置・手法をもとに,大学環境でこそ実現できる理論研究も鋭意進めています.世界をリードする日本発の高圧抽出分離予測シミュレーションの精度をさらに高めつつ,時短かつ効率的で最適なケーススタディーのソリューション提供を目指していきたいと考えています.国際的にさらにリードの幅を広げるためには,より広範な応用分野での用途開発が必要で,実証データを集積することでの実績の積み重ねがさらに必要です.
2016年に考案した独自の熱力学物性「エントロピー型溶解度パラメータ(eSP)」は,物質の極性を定量評価するための指標となるもので,特に超臨界・亜臨界域において効果を発揮します.さらに,低沸点成分の抽出分離の際には,このeSP値に,物質の揮発力を加味する必要があるものと考えており,現在その新たな物理量の開発も同時に検討しています.
共同研究仮説
現在,企業などで市販化されている製品の純度向上や副産物の応用に向けての抽出分離技術の相談に,本技術のさらなる飛躍のためのヒントが隠されているケースも多いと考えています.ご相談内容からのヒントを是非ご提供ください.
研究者