電子顕微鏡用の高性能カメラをあらゆる人々に! 電子直接検出型カメラの登場で高速・低線量観察をが可能になっており、これまで難しかったソフトマテリアルの高分解能観察ができるようになっている。一方で、電子直接検出型カメラは海外製かつ高価格、さらに国内では間接型から直接検出型カメラへの置き換えが進んでいない。そこで国内で開発されたSOI-CMOSイメージセンサを透過電子顕微鏡用のカメラとして応用し、さらに高性能な制御ソフトウエアも実現することにより、電子線敏感材料など通常のカメラでは捉えられないものを可視化を目指す。
USE CASE 01透過電子顕微鏡向け電子直接検出型カメラへの応用 APPLICATION 透過電子顕微鏡向け電子直接検出型カメラへの応用 高速・高感度の高性能カメラをリーズナブルな価格で提供し、さらに超高速検出機能搭載でこれまでできなかった数百ナノ秒現象を電子顕微鏡で記録・録画する。
STRENGTHS 02 複雑な信号処理機能を各ピクセルに搭載可能 研究者が設計にアクセス可能で独自機能の搭載が可能で、さらに独自機能を持ったSOI-CMOSセンサ開発の研究者が全国に存在し、協力が得られる。
TECHNOLOGY 01 ピクセル内の回路に機能を加えて高速化を実現 SOI技術を用いた電子直接検出型カメラを独自開発し、そのカメラのピクセル内の回路にメモリを搭載することで高速連続撮影を実現し、透過電子顕微鏡用の電子直接検出型カメラとしては世界最高速のフレーム周期900ns(16枚連続記録)を達成した。(T. Ishida et al., Microscopy (2024), dfae029)
国産電子直接検出型カメラを低コスト・高性能で提供 高性能な電子直接検出型カメラを共に開発し、国産カメラによりTEMユーザをコスト・性能でサポートしましょう!センサ素子の大面積化、ユーザフレンドリな制御ソフトウエアの共同開発を希望しています。開発スピードを加速させるため、複数の研究者・協力企業によるコンソーシアム形式での開発を体制を想定しています。