透明な魚を使った生体電位イメージングによる水質・環境モニタリング系の開発
生体膜電位センサーを小型魚類に用いた、生体活動の光モニタリング系を開発しています。既に神経系などでの、無害(非侵襲)・高感度・長時間の記録を実現しています。本研究では、小型魚類を用いて、様々な細胞種での膜電位イメージングの実施と改良、そして水質モニタリング・毒性評価のためのスクリーニング系の開発を行います。これにより、水質モニタリング技術の発展、環境保全・水質管理・毒性検査への貢献が期待されます。
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ビジョン
生体膜電位センサーを小型魚類に用いた、生体活動の光モニタリング系を開発しています。既に神経系などでの、無害(非侵襲)・高感度・長時間の記録を実現しています。本研究では、小型魚類を用いて、様々な細胞種での膜電位イメージングの実施と改良、そして水質モニタリング・毒性評価のためのスクリーニング系の開発を行います。これにより、水質モニタリング技術の発展、環境保全・水質管理・毒性検査への貢献が期待されます。
最終用途例
APPLICATION
飼育コストが安価、近年の哺乳動物回避の傾向、毒性試験の評価指標として広く用いられる魚類を用いた、膜電位モニタリング系により、高感度・ハイスループットの水質・毒性検査が低コストで可能となります。
MARKET
水質・毒性検査に重要だがこれまで難しかった、多数サンプルについての高感度バイオモニタリングが、魚類でのモニタリング装置のスケールアップにより、低コスト・ハイスループットで可能となります。
APPLICATION
移動型装置を開発することにより、工場排水、産業排水、環境水など様々な環境での現地調査が可能となり、より精確・適切な水質モニタリングが可能となります。
強み
狙った細胞タイプ・組織からの膜電位モニタリングを実現するとともに、光による、個体レベル・非侵襲での記録が可能です。
テクノロジー
小型魚類ゼブラフィッシュにGEVI(Genetically Encoded Voltage Indicator)を用いた新規膜電位イメージング法を確立し、高感度での膜電位計測を、個体への負担を最小限に抑えて実施しました。この技術により、水質変化などの影響の高感度・長期的なモニタリングが可能となります。
共同研究仮説
水質・毒性検査に重要だがこれまで難しかった、多数サンプルについての高感度バイオモニタリングが、魚類でのモニタリング装置のスケールアップにより、低コスト・ハイスループットで可能となります。
研究者
経歴:
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 博士(理学)
Duke-NUS Graduate Mednical School Reserch Fellow, Marine Biological Labotaroy Grass Fellow, 埼玉大学研究機構 助教(テニュアトラック)などを経て、2019年より現職。
専門分野:
神経科学、発生生物学、光技術