微小な力を見たいという産業界のニーズにOndemandで応えるメカノセンシングツールが完成する
例えばMEMSなどのマイクロデバイス中で発生する力、摩擦力を可視化し、設計にフィードバックすることで省電力化・高性能化を実現する。また、生細胞やセルシート等の生体材料を扱う際に生体材料に印加される力の分布などを評価することにより品質管理のやり方を洗練したり、材料に与えるダメージを最小限にする方法を模索できる
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ビジョン
例えばMEMSなどのマイクロデバイス中で発生する力、摩擦力を可視化し、設計にフィードバックすることで省電力化・高性能化を実現する。また、生細胞やセルシート等の生体材料を扱う際に生体材料に印加される力の分布などを評価することにより品質管理のやり方を洗練したり、材料に与えるダメージを最小限にする方法を模索できる
最終用途例
APPLICATION
摩擦、歪を可視化することによる高性能化・省電力化
APPLICATION
新しい取り扱い法が確立され、セルシートの保存期間を延長することができる
強み
マイクロデバイス内で発生する摩擦はそのまま電力を無駄に消耗していることになる。本センシング材料により摩擦が起きている箇所が明らかとなればより洗練されたMEMSができる。
テクノロジー
先行研究である機械的刺激に応答して蛍光色が変化するナノミセルについては、既に論文として報告済み(Y. Sagara, T. Komatsu, T. Ueno, K. Hanaoka, T. Kato, T. Nagano, J. Am. Chem. Soc. 2014, 136, 4273)。このミセルを導入したガラスやポリマーに力が印加されると蛍光色が変化することを確認済み。
共同研究仮説
MEMSなどの小型機械を製造している会社・業界。
背景:実際の材料を供与してもらい、導入実験を行う
セルシートなどの生体材料を扱う会社・業界。
背景:生体材料のノウハウを我々が学び、一緒に導入法・評価法を確立する
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研究者
■経歴
“2004年 東京大学工学部化学生命工学科 卒業
2006年 東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻修士課程 修了
2009年 東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻博士後期課程修了
2009年 日本学術振興会 特別研究員PD(DC2より資格変更)
勤務先:東京大学大学院 工学系研究科 化学生命工学専攻加藤研究室
2010年 日本学術振興会 特別研究員PD
勤務先:東京大学大学院 薬学系研究科 薬品代謝化学教室
2013年 日本学術振興会 海外特別研究員
勤務先:Adolphe Merkle Institute, University of Fribourg (スイス)
2015年 北海道大学電子科学研究所スマート分子材料研究分野 助教
2017年 JSTさきがけ研究者(兼任)
「光の極限制御・積極利用と新分野開拓」領域
2020年 東京工業大学 物質理工学院 材料系 准教授
2021年 JST創発研究者
現在に至る
■研究室のHP: https://sagara.mat.mac.titech.ac.jp/“