組換え抗体・酵素の価格を下げ、次世代バイオプロセス、バイオデバイスの普及に貢献
遺伝子組換えタンパク質はバイオマスを原料に発酵生産できる点で持続可能社会に適した高機能分子ですが、製造コストの高さが課題であり、産業に活用する取り組みの多くは基礎的検討で止まってしまう問題がありました。
組換え抗体・酵素の製造コスト、製造工程開発コストを削減することで次世代のバイオプロセス、バイオデバイスを普及させ、持続可能社会の実現を目指します。
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ビジョン
遺伝子組換えタンパク質はバイオマスを原料に発酵生産できる点で持続可能社会に適した高機能分子ですが、製造コストの高さが課題であり、産業に活用する取り組みの多くは基礎的検討で止まってしまう問題がありました。
組換え抗体・酵素の製造コスト、製造工程開発コストを削減することで次世代のバイオプロセス、バイオデバイスを普及させ、持続可能社会の実現を目指します。
最終用途例
強み
テクノロジー
指向性進化にはライブラリの構築が必要ですが、これまで反復ポリペプチドのライブラリを簡単に作る方法はありませんでした。当研究室が2022年に開発したライブラリ構築法は簡単安価であり、特殊な装置や技術も必要ありません。既存の方法で発現宿主に導入することができ、すでに細胞内生産、細胞外生産どちらにも適用できることを確認しています。変異導入位置、変異位置に入るアミノ酸の種類、反復回数を制御できるため、ハイスループットスクリーニングや機械学習と相性が良く、指向性進化のサイクルを効率的にまわし迅速に最適な反復配列を探索するのに優れています。
共同研究仮説
本事業内でポリペプチドタグを指向性進化させるためのサイクルを完成させる予定です。共同研究では、企業の製品、既存設備、目標値等のニーズに合わせてハイスループットスクリーニング系を立ち上げ、指向性進化のサイクルを回すことで企業のニーズに合ったポリペプチドタグが開発できることを実証します。
新たな組換えタンパク質を異種発現できても精製に苦労することが多くあります。カラムを使わずに高純度に精製できるポリペプチドタグはそうした研究者に役立つでしょう。共同研究では、宿主の種類や組換えタンパク質の特徴に合わせてユーザーが適したポリペプチドタグを選択できるよう複数のポリペプチドタグを開発します。
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研究者
山形県鶴岡市出身
■経歴
2015年
長岡技術科学大学大学院 生物統合工学専攻(博士課程)修了
2015年ー2017年
バイオ素材メーカー 博士研究員
2017年ー2018年
茨城工業高等専門学校 国際創造工学科 一般教養部 助教
2018年ー2020年
一関工業高等専門学校 未来創造工学科 化学・バイオ系 助教
2021年
同上 講師
2022年ー現在
同上 准教授
2022年ー現在
物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点 派遣研究教員
研究業績等はresearchmapをご覧ください。
https://researchmap.jp/htoshi