光コンピューターなどへ柔らかい結晶の社会実装を目指す
単結晶は固く、脆いのがと言われてました。近年、有機分子のπ共役骨格と呼ばれる固い部分とその周囲を適切に設計すると、結晶の秩序性は維持しつつ、「柔軟性」を示す結晶を形成することが分かりました。結晶としての高い光透過性、電導性、熱伝導性などを持ちつつ、高分子繊維のような柔らかさを併せ持つ夢の材料です。注目すべき点は結晶が分子でできているたに、適切に選ばれた溶媒を使うと簡単に解かせます。回収した分子を再度結晶にするもの簡単です。このリサイクルの簡便さは現代社会の目指すSDGsに欠かせない要素だと考えられます。このために既存の高分子材料に劣らない光・電子系の繊維材料として社会実装することを目指します。