フィブロインナノファイバー/キトサン複合繊維の医用資材、衛生資材への展開を目指して
キトサンの繊維化は、抗菌性繊維やテキスタイル成形、複雑な形状の創傷被覆材の作製など成形加工性の観点から過去に様々な研究がなされてきたものの、繊維湿強度の問題や溶剤の残留の問題などから実用化に至っていません。機械解繊フィブロインナノファイバーを繊維補強材としてキトサンに複合させ紡糸することにより、生体親和性の高い、高強度・抗菌繊維の創製およびテキスタイル形成、創傷被覆材等のヘルスケア機能材料の開発が期待されます。