既存化学物質に変わる「持続可能な開発目標」に合致した新しい産業・製品として応用を目指す。
当該タンパク質がアミノ酸を基質に、過酸化水素・ケト酸・アンモニアを産生することに着目し、過酸化水素の様々な病原性微生物に対する強い抗菌・殺菌効果の用途に加え、抗カビ、抗ウイルス効果、さらには農業資材への用途拡大を想定している。医薬品・化粧品、病害防除、成長刺激や栄養素として植物成長調節剤(バイオ農業資材)への応用が可能であると考える。
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ビジョン
当該タンパク質がアミノ酸を基質に、過酸化水素・ケト酸・アンモニアを産生することに着目し、過酸化水素の様々な病原性微生物に対する強い抗菌・殺菌効果の用途に加え、抗カビ、抗ウイルス効果、さらには農業資材への用途拡大を想定している。医薬品・化粧品、病害防除、成長刺激や栄養素として植物成長調節剤(バイオ農業資材)への応用が可能であると考える。
最終用途例
APPLICATION
既存化学物質の使用頻度を減らし、生体高分子の当該物質へのシフトで、ヒトや環境に優しい。安心・安全なバイオ資材としての利用を提案する。
強み
当該タンパク質のヒト細胞への毒性を低減し、長期安定性も確認している。さらに人工合成法を確立していることから、天然物由来成分と比べても安価で気候変動に左右されずに大量生産できる技術を有している。
テクノロジー
当該物質はヒト皮膚・角膜三次元組織モデルに対して細胞毒性を示さず、遺伝毒性も示さない。また、タンパク質であることから分解性が良好であり、且つ作用物質も無毒化されやすい過酸化水素であることから、過剰投与や繰り返し暴露することで耐性化を引き起こす抗生物質や毒性が強い化学系薬剤と比べても安全性が期待できる。さらに室温において長期安定性も担保している。
共同研究仮説
新たなバイオ系資材として大量合成ラインの開発が必要であり、大量生産のノウハウを持つ企業との共同研究が必須である。
研究者
経歴
学歴:2011年 弘前大学大学院保健学研究科博士後期課程修了 博士(保健学)
職歴:2007~2015年 弘前大学大学院保健学研究科 助教
2015~2021年 弘前大学大学院保健学研究科 講師
2021年~現在 弘前大学大学院保健学研究科 准教授
代表的論文
Kasai K et. al., Novel L-amino acid oxidase with antibacterial activity against methicillin-resistant Staphylococcus aureus isolated from epidermal mucus of the flounder Platichthys stellatus. FEBS J. 2010 Jan;277(2):453-65.
リンクURL
https://hue2.jm.hirosaki-u.ac.jp/html/426_ja.html
https://jtokyo.hirosaki-u.ac.jp/kenkyushoukai/shutten2021/antibacterial