2022年度公募 seeds-2570 - 【九州】 排水処理のエネルギー消費量と生産量の差し引きがゼロとなるネット・ゼロ・エネルギー水再生システム
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VISIONビジョン

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VISION

ビジョン

低コストの水再生を可能にし、省エネ型水循環型社会に寄与する

大型施設に加えて小~中型施設(例:ホテル・デパート)や工業/農業用水など再生水の活用拡大に寄与すると期待される。

再生水は水資源としてのポテンシャルは高いが、下水処理水の再利用率は約1.3%(新下水道ビジョン)程度しかなく、いまだ利用量は少ない。人口10万人以上で、渇水確率1/10(水道減断水)以上の都市における下水処理場は全国で約400箇所あり、そのうち下水処理水を緊急的に利用するための施設を設置している下水処理場は約100箇所あり、約25%を占めている(新下水道ビジョン)。未だ約75%が下水処理水を緊急的に利用するための施設を設置していないことから、本技術が普及する可能性は高い。

USE CASE

最終用途例

トイレ・散水・清掃などの非飲用目的の再生水製造

USE CASE 01水再生システムの簡素化と運転コストの削減

APPLICATION

APPLICATION

ショッピングセンター・飲料製造・下水道における再生水利用

大型施設に加えて小~中型施設(例:ホテル・デパート)や工業/農業用水など再生水利用

STRENGTHS

強み

高度再生水を製造しながらゼロエネルギーを実現

STRENGTHS 01

シンプルな水再生プロセスとエネルギー創出プロセス

本技術は、省スペース化が可能な膜処理プロセスで構成されており、従来の競合となる水再生システム(例:二次処理→砂ろ過→オゾン→生物活性炭など)に比べ、小規模の再生水利用における設備導入費の面で優位である。

TECHNOLOGY

テクノロジー

水の再利用の運用コストは高いという固定概念を崩す

TECHNOLOGY 01

前処理のない水再生を独自のナノろ過膜技術により実現

Ngo, M.T.T., Makabe, R., Ueyamaa, T., Bui, H.T., Nghiem, L.D., Nga, T.T.V, Fujioka, T. (2021) Fouling behavior and performance of a submerged flat-sheet nanofiltration membrane system for direct treatment of secondary wastewater effluent, Journal of Water Process Engineering, 41, 101991.

PRESENTATION

共同研究仮説

排水処理設備に小型の実験装置を設置して開発技術の実用性を長期検証する

共同研究仮説01

廃水処理設備における実証試験

長期検証を通した開発技術の実用性の見極め

水処理企業との実証試験に関わる共同研究が必要な理由として、①企業の精度の高い建設・運用コスト算出によって事業可能性を見極める、②企業が持っている電気計装や運転管理の経験をシステム設計に活用する、③水処理現場の運用に慣れている人材と連携することで実証試験装置の円滑な運用が可能である、3点が挙げられる。

EVENT MOVIE

イベント動画

RESEARCHER

研究者

藤岡貴浩 長崎大学(准教授)

研究者からのメッセージ

再生水の低コスト化

5年以内の実用化および水平展開を見据えた開発を行いたい