波長制御を温室栽培でも
植物の波長反応の知見は、LEDを活用した人工光型植物工場に応用されています。温室においても生育促進や形態制御、病害虫抑制などを目的としてLEDを用いた補光技術が提案されています。太陽光の波長を制御できる量子ドット波長変換フィルムの特徴を活かして、多面的に温室栽培の収益性を引き上げる研究を展開しています。
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ビジョン
植物の波長反応の知見は、LEDを活用した人工光型植物工場に応用されています。温室においても生育促進や形態制御、病害虫抑制などを目的としてLEDを用いた補光技術が提案されています。太陽光の波長を制御できる量子ドット波長変換フィルムの特徴を活かして、多面的に温室栽培の収益性を引き上げる研究を展開しています。
最終用途例
APPLICATION
量子ドット波長変換フィルムにより、太陽光を植物の生育や品質に最適な波長分布に制御し、温室栽培の収益性向上する機能性フィルムとして活用することが期待されます。
強み
量子ドット蛍光体は、粒径を制御することで任意の波長の光を吸収・発光することが可能です。また、過去に提案された温室用波長変換フィルムで使われた有機蛍光体よりも耐候性に優れていると考えられます。
テクノロジー
これまで、量子ドット蛍光体を用いた波長変換フィルムを多数試作し、フィルムの波長変換特性や植物光合成反応を評価し、太陽光下での栽培試験も実施してきました。その結果、その能力や、生育および機能性成分蓄積に対する効果、それらの効果を引き出す可能性のある最適な波長制御パターンなどの多くの知見を得てきました。
共同研究仮説
波長変換フィルムなどの高付加価値フィルムは、その価格に見合う長い展張可能期間が求められます。そのためには実製品相当の温室用被覆フィルムとして波長変換フィルムを試作し、波長変換能や生育促進効果および長期的耐候性を確認する必要があります。
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研究者
2010-2012 日本学術振興会 特別研究員
2012-2013 豊橋技術科学大学 環境・生命工学系 博士研究員
2013-2018 山口大学 農学部 助教(テニュアトラック)
2018–現在 山口大学 大学院創成科学研究科農学系学域 准教授