2022年度公募 seeds-2395 - 【中国】 温室の収益性を向上するの量子ドット波長変換フィルム
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VISION

ビジョン

太陽光の波長を制御して気候変動下での温室栽培の生産性を引き上げる

波長制御を温室栽培でも

植物の波長反応の知見は、LEDを活用した人工光型植物工場に応用されています。温室においても生育促進や形態制御、病害虫抑制などを目的としてLEDを用いた補光技術が提案されています。太陽光の波長を制御できる量子ドット波長変換フィルムの特徴を活かして、多面的に温室栽培の収益性を引き上げる研究を展開しています。

USE CASE

最終用途例

太陽光波長制御による農業生産技術の革新

USE CASE 01太陽光波長制御による農業生産技術の革新

APPLICATION

APPLICATION

波長変換による生育・品質向上

量子ドット波長変換フィルムにより、太陽光を植物の生育や品質に最適な波長分布に制御し、温室栽培の収益性向上する機能性フィルムとして活用することが期待されます。

STRENGTHS

強み

温室用フィルムとして求められる高い波長制御能力と耐候性

STRENGTHS 01

特定の波長の光強度を高め、耐候性にも優れる量子ドット

量子ドット蛍光体は、粒径を制御することで任意の波長の光を吸収・発光することが可能です。また、過去に提案された温室用波長変換フィルムで使われた有機蛍光体よりも耐候性に優れていると考えられます。

TECHNOLOGY

テクノロジー

量子ドット波長変換フィルムによる波長制御効果の知見

TECHNOLOGY 01

実際にフィルムを試作し栽培試験

これまで、量子ドット蛍光体を用いた波長変換フィルムを多数試作し、フィルムの波長変換特性や植物光合成反応を評価し、太陽光下での栽培試験も実施してきました。その結果、その能力や、生育および機能性成分蓄積に対する効果、それらの効果を引き出す可能性のある最適な波長制御パターンなどの多くの知見を得てきました。

PRESENTATION

共同研究仮説

温室被覆フィルム製品の試作

共同研究仮説01

実製品相当の温室被覆フィルムを試作・検証

実製品相当の温室被覆フィルムを試作・検証

波長変換フィルムなどの高付加価値フィルムは、その価格に見合う長い展張可能期間が求められます。そのためには実製品相当の温室用被覆フィルムとして波長変換フィルムを試作し、波長変換能や生育促進効果および長期的耐候性を確認する必要があります。

EVENT MOVIE

イベント動画

RESEARCHER

研究者

佐合悠貴 山口大学
大学院創成科学研究科農学系学域(准教授)
経歴

2010-2012 日本学術振興会 特別研究員
2012-2013 豊橋技術科学大学 環境・生命工学系 博士研究員
2013-2018 山口大学 農学部 助教(テニュアトラック)
2018–現在 山口大学 大学院創成科学研究科農学系学域 准教授

研究者からのメッセージ

波長変換フィルムのアイデアをカタチにしたい

農業用波長変換フィルムのアイデアはずっと以前からありますが、耐候性の点から量子ドット蛍光体は真に有望な技術です。しかし、温室における最適な波長制御については総合的・多面的な視点からの検討が必要となります。これまで植物環境応答に関する研究を展開してきた知見を活かし、本技術の実用化に貢献したいと考えています。