高性能原子層トランジスタ応用を目指す
原子層半導体(遷移金属ダイカルコゲナイド)の優れた柔軟性を活かし、歪み効果による高性能な原子層トランジスタの実現を目指す。
特に、歪み効果が電子的性質に与える影響を解明し、トランジスタ特性の向上に必要な基礎的な知見とデバイス設計・作製に向けたプロセス技術を構築する。
これらにより、高移動度な原子層トランジスタを作製し、集積化による回路応用の展開も期待できる。
若手研究者産学連携
プラットフォーム
研究の成熟度
TRL1
基本原理・
現象の確認
基礎研究
TRL2
原理・現象の
定式化
基礎研究
TRL3
実験による
概念実証
応用研究
TRL4
実験室での
技術検証
応用研究
TRL5
使用環境に
応じた技術検証
実証
TRL6
実環境での
技術検証
実証
TRL7以上
実環境での
技術検証
※TRL(TRL(Technology Readiness Level):特定技術の成熟度を表す指標で、異なったタイプの技術の成熟度を比較することができる定量尺度
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ビジョン
原子層半導体(遷移金属ダイカルコゲナイド)の優れた柔軟性を活かし、歪み効果による高性能な原子層トランジスタの実現を目指す。
特に、歪み効果が電子的性質に与える影響を解明し、トランジスタ特性の向上に必要な基礎的な知見とデバイス設計・作製に向けたプロセス技術を構築する。
これらにより、高移動度な原子層トランジスタを作製し、集積化による回路応用の展開も期待できる。
最終用途例
APPLICATION
原子層半導体において、歪み効果を活かした高移動度なトランジスタ作製技術の構築
強み
原子層半導体は従来の無機半導体に比べ、数倍~10倍の歪み強度にも耐えられ、既存のデバイスに比べ遥かに大きく特性制御・向上が見込める。
テクノロジー
原子層半導体に歪みを印加すると、バンド構造変化を誘起でき、
これによる物性変化を活かしたトランジスタ特性(移動度や閾値電圧など)を制御可能である。
独自の歪み印加・制御技術と、フレキシブルデバイス作製技術を組み合わせることで、高性能な原子層トランジスタの実現を目指す。
また、歪み効果とトランジスタ特性の層間に関する、基礎的な知見や背景物理の構築も行う。
共同研究仮説
柔軟な基板上に高性能な原子層トランジスタを作製するための基板選択や、微細加工技術(レジスト選択など)の最適化を行う。
また、配線技術の構築によるトランジスタ集積も狙う。
研究者
2017年 早稲田大学 先進理工学研究科 先進理工学専攻 一貫性博士課程修了
2017年~2023年 名古屋大学 工学研究科 応用物理学専攻 助教
2023年~2024年 東京工業大学 理学院物理学系 准教授
2024年~ 東京科学大学 理学院物理学系 准教授
https://researchmap.jp/7000027028
・物性実験
・半導体物理・デバイス
半導体業界
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