2024年度公募 seeds-5583 - 【九州】 ウシにおける疾病予防型飼育管理のためのストレス見える化クラウドシステム
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研究の成熟度

  1. TRL1

    基本原理・
    現象の確認

    基礎研究

  2. TRL2

    原理・現象の
    定式化

    基礎研究

  3. TRL3

    実験による
    概念実証

    応用研究

  4. TRL4

    実験室での
    技術検証

    応用研究

  5. TRL5

    使用環境に
    応じた技術検証

    実証

  6. TRL6

    実環境での
    技術検証

    実証

  7. TRL7以上

    実環境での
    技術検証

※TRL(TRL(Technology Readiness Level):特定技術の成熟度を表す指標で、異なったタイプの技術の成熟度を比較することができる定量尺度

VISIONビジョン

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VISION

ビジョン

ウシのストレスを見える化することで、病気にならない畜産を目指す!

疾病発症前のストレス状態を定量的に把握し、治療件数と抗生物質使用量を削減した疾病予防型飼養管理を実現

欧米を中心に抗生物質使用量削減とアニマルウェルフェア向上が国際的課題となり、国際獣疫事務局はストレスの定量評価と管理技術の確立を重要課題としている。農林水産省も家畜管理技術の高度化を推進しており、ストレス可視化技術は世界的に重要な研究テーマである。一方、日本の畜産現場では経営規模拡大と飼養者減少により個体管理が困難化し、乳房炎など泌乳期疾患が多発している。平成30年度には年間約38万件発生しており、発症後の治療から発症前のストレス把握による予防への転換が急務である。本技術は、疾病発症前のストレス状態を定量的に把握し、治療件数と抗生物質使用量を削減する疾病予防型飼養管理を実現するシステムである。

USE CASE

最終用途例

乳房炎予防、呼吸器疾患予防、ストレスの見える化、発情検知

USE CASE 01生産性向上、治療件数減少、抗生物質使用量の削減、飼養者の精神的負担の軽減

APPLICATION

APPLICATION

酪農、肉牛育成、肥育管理

ストレス見える化技術を、酪農、肉牛育成、肥育管理などにおける疾病予防に応用し、生産性向上と抗生物質削減に貢献。

MARKET

MARKET

酪農、肉牛育成、肥育管理における生産性向上

疾病予防や抗生物質削減に直結する本技術は、酪農、肉牛育成、肥育管理において、生産性向上に寄与する。

IMPLEMENTATION

IMPLEMENTATION

ウシでの疾病予防型飼養管理のためのストレス見える化システム

1頭ごとのストレスを見える化し、疾病前に対処することで治療件数と抗生物質使用量を削減し、生産性向上と飼養者の精神的負担軽減に貢献する。

STRENGTHS

強み

心拍情報をベースにしたストレス見える化技術

STRENGTHS 01

動物における簡便なストレスを見える化技術

本技術は、毛刈りや複雑な装着を必要とする心電計に代わり、簡便に装着できる光電式脈波計を用いてウシのストレスを計測する。体動に弱い従来法の課題を克服する一定接触圧付与機構により、安定した計測と心電計との高い相関を実現し、現場での日常的運用を可能にする。

TECHNOLOGY

テクノロジー

炎症性疾患予兆検出装置、炎症性疾患予兆検出プログラム、
心拍情報計測装置、及び心拍情報計測方法

TECHNOLOGY 01

乳牛における炎症性疾患予兆検出装置

ウシにおいて炎症性疾患の予兆を検出する技術の開発を行っている。心電計を用いてウシでの試験を行い、夜間の平均心拍数、心拍間隔変動値などのデータから疾病の予兆を捉えるアルゴリズムを開発した。また、農場で使用可能な簡便に取り付けることのできるウシ用の脈波センサ端末の開発も行っている。(特願2022-077217)

PRESENTATION

共同研究仮説

簡便に装着可能なセンサ端末およびこれを用いたクラウドシステムの共同開発

共同研究仮説01

農場で使用可能なストレス見える化クラウドステムの実現

次世代型疾病予防型飼育管理システムの共同開発

心電計と強い相関をもつ尾根部装着型脈波センサ端末をすでに実現しています。今後は、誰もが簡単に装着できる形に改良し、クラウドで1頭ごとのストレスを見える化します。さらに、疾病率を減少させる実証データを収集していきたいと思っています。これら開発から実証試験をともに取り組む企業を探しています。

LABORATORY

研究設備

ものづくり体制が整備、また農研機構との協力体制を構築

LABORATORY 01

崇城大学ものづくり創造センター(SUMIC)でのものづくり

この施設は、自由な発想をすぐに形にできる環境を備えており、設計から加工・組立まで一貫して対応可能です。ものづくり未経験の企業でも挑戦でき、研究開発から量産手前までをスムーズに進めることができます。

LABORATORY 02

農研機構との協力体制

崇城大学工学部機械工学科野上研究室では、農研機構と連携し、ウシのストレス見える化技術の研究を進めています。農研機構のメンバーとともに、新たな農業の実現に向けた体制を整え、共同で取り組んでいます。

RESEARCHER

研究者

野上 大史 崇城大学工学部機械工学科・准教授
経歴

2005年3月-九州大学工学部機械航空工学科卒業
2006年10月~2007年3月 Yuchicom(ブラジル)にてインターンシップ
2011年3月-九州大学大学院システム生命科学府システム生命科学専攻・博士(工学)取得
2011年4月~2014年3月 産業技術総合研究所集積マイクロシステム研究センター 特別研究員
2014年4月~九州大学大学院工学研究院機械工学部門 助教
2014年4月~産業技術総合研究所 協力研究員
2023年9月〜崇城大学工学部機械工学科 准教授

  • リサーチマップ

    https://researchmap.jp/hirofumi_animalMEMS

  • 専門領域
    • 光MEMS・MEMS
    • 生体情報計測
    • 安全工学
  • 共同研究の経験がある企業/業界

    スタートアップ、センサ開発を行いたい会社、新規事業立ち上げに関わるシステム開発など、相談を受けて話し合いのもと共同研究開発を行っています。

研究者からのメッセージ

疾病を予防することで、動物もヒトも生き生きとした次世代型飼育管理システムを一緒に実現しましょう!