2023年度公募 seeds-4725 - 【関東】 地球観測衛星データを用いた、準リアルタイムでの災害被害把握に貢献
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VISION

ビジョン

日々蓄積する地球観測衛星データを有効活用し、できる限り迅速かつ正確に災害被害を把握する

地球観測衛星データのトレンドを解析することで災害観測に挑む

これまで実施されてきた二時期の衛星画像比較のみでは誤検出が発生しやすく、災害状況を把握するには分析手法的に課題がありました。我々は、過去に蓄積された観測データのトレンドに着目することで、災害時に観測された特徴のトレンド逸脱を把握し、高精度な災害把握を目指します。衛星観測データが多様化する今日において、このような分析技術を確立することで、衛星観測技術との相乗効果を狙います。

USE CASE

最終用途例

災害把握、変化抽出、準リアルタイム

USE CASE 01準リアルタイムに災害地域を地図化

APPLICATION

APPLICATION

水害地域の地図化

近年開発の進むコンステレーション衛星による高頻度の衛星観測データに適用することで、準リアルタイムに水害地域を把握します。

STRENGTHS

強み

より高精度の災害検出

STRENGTHS 01

蓄積されたデータの特徴を活用する

衛星観測データは、長期に渡り蓄積してきたことにより、過去の状況を把握することが可能となってきました。過去の特徴から、新規に観測されたデータの局所的な逸脱度合いを把握することで高精度化を実現します。

TECHNOLOGY

テクノロジー

特定の二変数に着目する技術

TECHNOLOGY 01

地理的加重偏相関法、時空間多重偏相関法

多変数のデータから特定の二つの変数の関係を調べる手法として偏相関分析があります。我々は、空間的広がりを有する多変数の空間データに対して局所的な偏相関を分析するための地理的加重偏相関法を提案し、オープンソースとして公開しています。また、この手法を誰でもわかりやすく実行するためのインタラクティブなツールも公開しています。本提案では、この技術の時間軸への拡張を試みます。

PRESENTATION

共同研究仮説

準リアルタイム災害被害把握システム

共同研究仮説01

地球観測衛星データのトレンド逸脱判別

洪水被害把握分析

過去に蓄積された衛星観測データと新規観測データを比較し、異常な変化を正確に発見する分析手法を開発します。

共同研究仮説02

準リアルタイム災害被害把握システム

自然災害の被害を迅速に検知し、意思決定者に対して準リアルタイムでデータドリブンな情報提供が可能なデータベース基盤を開発し、一元的に管理・蓄積できる構造を実現します。

RESEARCHER

研究者

堤田成政 埼玉大学大学院理工学研究科数理電子情報部門情報領域・准教授
経歴

京都大学博士(地球環境学)取得
京都大学大学院地球環境学堂助教、英国レスター大学地理学部客員研究員、National Geographic Labs Fellowなどを経て2021年より現職

https://explorer-directory.nationalgeographic.org/narumasa-tsutsumida
https://www.gisci.ics.saitama-u.ac.jp/
https://researchmap.jp/7000009313

研究者からのメッセージ

迅速な災害把握の実現に向けて

数多くの人工衛星が地球を観測しているにも関わらず、迅速な災害把握は実現していません。災害被害の軽減に向けて、まずは一刻も早く被害を確認できるよう共に技術開発に取り組みましょう。