若手研究者産学連携
プラットフォーム
このシーズに
問い合わせる
ビジョン
最終用途例
強み
打音検査・触診検査をレーザー技術により定量・高速・遠隔化している従来手法に加え、低パワーレーザーによる非破壊検査が実現しています。さらに、従来の振動計測だけでなく、評価試料の光吸収で生じる熱的な振動が計測原理となるため、硬度や、光吸収m熱物性の計測も視野に、計測項目の拡充も視野に入ります。
テクノロジー
本研究の手法では、直径50 mm・厚さ1 mmの金属円板をレーザーポインター (出力約1 mW) 数本のパワーで振動が計測できることを実証しています。この手法は論文発表 [1,2]、特許出願 [3] しており、また振動データの機械学習による解析も実施しています [4]。[1] K. Mikami et al., J. NDE 40 (2021) 12. [2] K. Mikami et al., Sensors 22 (2022) 5025. [3] 設置強度測定装置 PCT/2021/014198. [4] K. Mikami et al., 21 (2021) 7553.
共同研究仮説
航空・宇宙、エネルギーインフラ、プラントなどの現場では、国、省庁、地方自治体や各企業様が設定される法令やガイドラインが数多く取り巻く中で、時には複数の組織で運用されていることと思います。本研究では、実現場の状況を鑑み、計測技術の高度化に留まらない円滑な出口導出に資する開発を共同で実施してまいります。
研究設備
周囲への安全性を考慮し、レーザー光が外部に漏れないよう遮光ブース内において実証試験系を構築しています。振動を誘起するレーザー装置に加え、振動計測装置も複数の手法を比較検討できるよう常設しており、対象に応じた最適な評価手法を検討することが可能です。
産業用ロボットで構築された3軸自動ステージや、最大50 W出力が可能なレーザー装置による試験系も常設しており、低出力レーザーだけに固執しない比較的大型な重量物の評価も検証することが可能です。
評価対象が晒される環境は様々であると推測しています。真空チャンバーにレーザー光が導入可能なシステムを所有しており、雰囲気の変化、温度変化に対応した試験系を構築しています。また、減圧だけでなく、陽圧環境下で評価可能な試験系も本プロジェクトで構築予定です。
イベント動画
研究者
■経歴
2015年4月 (公財) レーザー技術研究所 研究員
2015年6月 (国研) 日本原子力研究開発機構 特定課題推進員
2016年4月 (国研) 量子科学技術研究開発機構 博士研究員
2018年4月 同上 研究員
2019年4月 近畿大学 生物理工学部医用工学科 助教
2021年4月 同上 講師 (現職)
■実績
受賞:レーザー学会学術講演会第30回年次大会優秀論文発表賞
(2010年6月)
受賞:平成22年電気関係学会関西連合大会奨励賞 (2011年4月)
受賞:第34回 (2013年春季) 応用物学会講演奨励賞 (2013年8月)
その他実績はResarch mapをご覧ください。https://researchmap.jp/k-mikami