2022年度公募 seeds-3057 - 【関東】 蓄電池内部の電極材料を多軸・高速で評価できる電気化学計測システム
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VISIONビジョン

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VISION

ビジョン

マイクロメーターサイズの電池電極活物質1粒から多様な情報を取り出す!

多大な時間を要する蓄電池評価技術のイノベーション

多大なコストと時間を要する蓄電池の材料開発において、微小プローブ技術を活用し電気的計測・分光的計測を一連作業として実施する技術基盤を構築します。材料・セルメーカーをはじめ、蓄電池を活用する広い産業へ展開し、蓄電池の技術開発を高速化・低コスト化の面から支援することにより。低炭素化社会を下支えしていきます。

USE CASE

最終用途例

蓄電池の高性能化に直結する分析方法で民生用小型電池から電動車両・電力貯蔵等の大型蓄電池まで

USE CASE 01電池電極材料の高性能評価・分析技術

APPLICATION

APPLICATION

電池内部の電極材料の高速・多軸評価を可能に

本開発で提供する分析システムは開発中電極の微小サンプルから、既実用の産業材料まで広く分析することができます。反応速度や寿命(劣化)に関する本質的情報が得られます。

STRENGTHS

強み

「何を見たいか?」によって測定を選り分ける

STRENGTHS 01

開発段階では無限に存在する蓄電池材料を最小単位で性能評価

電池反応の全容理解につながる学術的側面と共に、今後の蓄電池の開発指針を高速かつ低コストで明確にできうる産業的にも重要な知見を両立して得られます

TECHNOLOGY

テクノロジー

電池内部の材料の1粒までを狙える!

TECHNOLOGY 01

マイクロメーターサイズからなる電池内部の各材料を的確に分析

正極・電解質・負極の三層構造からなる蓄電池内部では、それぞれの機能を持ち異なった反応が起こっています。加えて、内部材料の中でも、高速充放電に対応するように材料が酸化・還元し、部位によっては内部の不均一性が生まれます。すなわち、位置による依存が大きいですが、これをパート別に観測できる技術にもなります。

表彰実績:Highly Commended Poster, 21st Internationa Meeting on Lithium Batteries 2022

PRESENTATION

共同研究仮説

蓄電池の材料を最小レベルで考えて、開発の本質となる指針を得る

共同研究仮説01

蓄電池の性能を向上させようと思ったら何でも!

電池性能の本質改善には、材料の最小単位に立ち戻る開発が重要に

例えば、電池材料メーカー:電極活物質の開発企業は勿論のこと、電解質を取り扱う企業等、全ての産業に有益です。
セルメーカー:電極・電解質などを広く取り扱い、組み合わせ情報を電池特性として得ていますが、複数の工業的な要素技術が複合化しており、開発系の単純化のためには本提案技術は非常に有効になるはずです。

EVENT MOVIE

イベント動画

RESEARCHER

研究者

関 志朗 工学院大学 先進工学部 環境化学科
(准教授)
経歴

2003年 横浜国立大学大学院博士前期課程修了

2003年-2017年 (一財)電力中央研究所 研究員、主任研究員、その間

2006年 横浜国立大学大学院博士後期課程短縮修了 博士(工学)

2017年より工学院大学 先進工学部 環境化学科 准教授

研究者からのメッセージ

電池なら何でも!

蓄電池の可能性に惚れ込み、電池内部の材料(主に電解質・電極)を広く扱っています。あらゆる角度から、実験方法を問わず、開発・分析を大学の場で最高の教育ツールでもあると考えながら研究の形として進めています。