2022年度公募 seeds-2681 - 【北陸】 エレクトロクロミック表示電極開発によるディスプレイ技術の変革に貢献
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VISION

ビジョン

ディスプレイ技術の革新

屋内・外で静止画を視認するための全表示製品へ実用でき,動画を視認するためのディスプレイも代替

発色型表示技術が実現できた場合,動画表示可能な高反射率フルカラー発色型ディスプレイも実現可能になる.そして,発色型表示素子として事業化すれば,液晶や有機ELなどの世界市場 (約10兆円) をも代替でき,本研究がもたらす社会的インパクトは大きい. この製品化においては,ポータブル性とフレキシブル性の両立が次の開発課題であり,フレキシブル電極作製開発は今後の課題でもある.

USE CASE

最終用途例

ディスプレイをはじめとする表示技術全般の部材を変革

USE CASE 01フルカラーで動画表示が可能な発色技術

APPLICATION

APPLICATION

ディスプレイ技術全般

環境光対応性に優れた印刷物のような反射率を呈するディスプレイ技術

STRENGTHS

強み

クロミック分子とチタニアの間の高速電子移動を実現し,動画を視認するディスプレイ表示技術を代替

STRENGTHS 01

有機/無機接合界面制御による高速電子移動の実現

動画表示を可能にし,フルカラー化を実現し,さらに高い発色強度 (反射率) を呈する電極材料を開発する点で有効性となる.特に,有機/無機接合界面制御による高速電子移動の実現に注力する.

TECHNOLOGY

テクノロジー

無機/有機接合界面制御による環境光対応性に優れた発色素子への展開

TECHNOLOGY 01

分子の精密なナノ空間への集積と異種接合界面での間相互作用制御

本研究の主眼「動画表示を可能とする応答速度の向上」は,“n型半導体ナノ粒子合成法とその規則性ナノ構造形成法の確立” 及び “ビオロゲン-n型半導体ナノ粒子の複合化法(界面接合法)”により達成できる.具体的に,n型半導体材料のメソ多孔質化により,n型半導体材料のConduction bandを制御し,ビオロゲン-n型半導体材料間の電子移動性を向上できる.さらに,ビオロゲン-n型半導体材料間の界面を強固な化学結合にして電子移動性を向上できる実績もある.以上により,高い発色強度と高速応答性が実現できる対外的実績・評価により本研究の実現性が担保されている。

PRESENTATION

共同研究仮説

超発色材料開発

共同研究仮説01

ディスプレイ代替のための超発色材料開発

フルカラー化のためのデバイス構造設計および製品化戦略

印刷業界,基板業界,電子・電機機器業界,ディスプレイ業界などを希望する.そして,企業との共同研究を通じて,フルカラー化のためのデバイス構造設計および製品化戦略などの課題を解決し,製品化を加速させる.

EVENT MOVIE

イベント動画

RESEARCHER

研究者

多賀谷 基博 国立大学法人 長岡技術科学大学
大学院工学研究科 物質生物工学分野
(准教授)
経歴

■経歴

[ 学位 ]
東京工業大学 大学院理工学研究科 材料工学専攻 博士課程修了,博士(工学)

[ 職歴 ]
2008年~ 独立行政法人 物質・材料研究機構 生体材料センター 生命機能制御グループ 任期付職員

2010年~ 独立行政法人 日本学術振興会 特別研究員PD

(専攻: 生体材料工学)

2011年~ 国立大学法人 長岡技術科学大学 物質・材料系 助教、

2014年~ 同大学 産学融合トップランナー養成センター テニュアトラック准教授を経て、

2017年~ 同大学 大学院工学研究科 物質材料工学専攻 バイオ複合材料工学講座 ナノバイオ材料研究室 准教授に至る.2022年の改組に伴って,同大学 大学院工学研究科 工学専攻 物質生物工学分野 生体環境工学講座 ナノバイオ材料研究室 に所属名称変更

■専門
光機能化学、無機/有機ハイブリッド化学

■ その他
・学術専門雑誌に144報 掲載.

研究者からのメッセージ

環境光対応性に印刷物のような反射率を呈する優れた発色型表示技術を共同開発

タブレット端末が圧倒的に使用されている状況下,発光型(液晶方式,有機EL方式)の表示技術をはじめ,全ての表示デバイスを発色型に代替していく超材料開発を共に目指しましょう.現段階では,動画対応可能なフルカラー発色型表示技術はなく,将来的に高付加価値製品ラインナップの一つに位置づける事が出来ると思われ,デバイス構造も共同研究によって発展させていきたい.