2022年度公募 seeds-2514 - 【関東】 自動車丸ごとCTスキャンを可能にするX線発生システムの開発
  • 自動車・機械
  • 機械
  • 数理・物理
  • 情報
  • #CTスキャン
  • #X線
  • #電子リニアック
  • #マイクロ波
VISIONビジョン

このシーズに
問い合わせる

VISION

ビジョン

大型X線CTスキャナーの実現による仮想空間と現実空間の融合

製造業における、ものづくりのデジタル化

製造業における仮想空間と現実空間の融合には「ものづくりのデジタル化」が必須となります。設計製造過程におけるCADデータや製造物に対する非破壊検査による3次元データが該当しますが、3次元データの取得には大きさの制限がありました。本研究において小型軽量なX線発生システムを開発することで、大型の製造物を対象としたX線CTスキャナーが実現します。これにより既存の大きさの制限が取り払われ、あらゆる物におおける「ものづくりのデジタル化」に貢献できると期待できます。

USE CASE

最終用途例

物の内部構造を3次元データ化

USE CASE 01リバースエンジニアリング

APPLICATION

APPLICATION

製造物と設計の不一致を判別

製造物の内部部品全ての3次元データを収集することで、設計通りに組み上がっているのかが、物を壊さずに分かるようになります。不具合がみつかれば、設計製造に反映させることができるようになります。

STRENGTHS

強み

小型軽量な高エネルギーX線発生装置

STRENGTHS 01

鉄をも透過する高エネルギーX線を小型軽量な装置で発生

既存の高エネルギーX線発生装置は大きさが2m×2m×1m、重さが3トンにもなり、ガントリー式大型X線CTスキャナーには組み込めません。本研究では通常よりも高い周波数で動作するX線発生装置を開発します。高い周波数を用いることで、大きさ重さともに1/4程度になると見込めます。

TECHNOLOGY

テクノロジー

高エネルギーX線を実現する小型な高エネルギー電子加速器

TECHNOLOGY 01

高周波数で電子を加速

X線は加速された電子が標的にぶつかった際に発生します。X線のエネルギーは加速された電子のエネルギーに依存し、高エネルギーX線を得るには高エネルギー電子が必要となります。本研究では高エネルギー電子を従来よりも1/3程度の小型の加速器(リニアック)で生成します。他の基幹部品となる高周波(マイクロ波)発生装置、標的についても開発を行います。

PRESENTATION

共同研究仮説

X線発生装置開発からガントリー式大型X線CTスキャナー利用まで

共同研究仮説01

X線発生装置開発

X線発生装置の基幹部品を総合的に開発

X線発生装置の開発には高周波技術、精密加工技術、冷却技術が必要になってきます。このような技術をお持ちの企業の皆様と研究開発を進めることを想定しています。

EVENT MOVIE

イベント動画

RESEARCHER

研究者

長江大輔 東京工業大学 
科学技術創成研究院(研究員)
経歴

2022年4月~ 東京工業大学 科学技術創成研究院 研究員
2022年10月~  東京工業大学 科学技術創成研究院 特任准教授

研究者からのメッセージ

小型軽量X線発生装置の実現にむけて、共同研究企業を募集しています。

小型軽量なX線発生システムを開発し、ガントリー式大型X線CTスキャナーの実現を目指しています。日本の製造業における「ものづくりのデジタル化」への貢献を目指して頂ける方とご一緒に仕事ができればと思っております。